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「別れるってこと？」
「そだね。」
私がどうしても言えなかった言葉。
だけどきっとそうした方がいいんだろうなって思ってたこと。
「なんで？やになった？」
「んー、私がもっと目黒蓮の活躍見たくなっちゃった。」
「はっ？わかんない。まじで意味わかんねーんだけど。」
嘘でも嫌いになったとかいやになったとかそんなこと言えなくて回りくどい言い方しか出来ない。
そりゃ伝わらないよねって思う。
「このままだと蓮の時間を奪ってる自分のことが嫌いになっちゃう。蓮は優しいからそんなこと言わないけどね。」
「Aがいつ俺の仕事の邪魔したの？」
「まだしてない？ならよかった。」
「まじで１人で答えだすなって。俺バカだって言ってんじゃん。」
そう言って私の背中に手を回した。
ちくわごと抱きしめられてやっぱり離れたくないな、このぬくもりは私だけのものなんだから。なんて考えちゃったり。
「蓮がさ、なにか考えてたりなにかに集中してるときにさ、あーそっち側の話だなって踏み込めない自分がいてね、」
彼はなにも言わなかった。
私を抱きしめる腕の力だけが強くなってた。
「付き合ってるのに変だよね。なんにも聞けないの。私といる時間はただ笑っててほしいなってそれだけ思ってたんだけど...、」
まとまりなんてないけど、こうしてちゃんと言葉にして伝えられていること。
前の私なら絶対に言えなかった。
なんにも気付かないふりして笑ってた。
いやになってお互いうんざりするまで離れられなかった。
「蓮もほんとはわかってるんでしょ？」
「俺はっ、」
背中に回ってた腕が、ちょっとだけ緩んだ。
やっぱ顔が見たいな。
彼の腕を持ってそっと下ろすとそのまますとんって私から離れた。
下を向いた彼と目が合うように床に膝をついて見上げた。
傍から見たら王子様がプロポーズしてるみたいなの。
正反対な私達。
「蓮がやるべきこと、これからの目黒蓮のために、私は隣にいるべきじゃないんだよ。」
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ちくわ(プロフ) - minaさん» わーすごく嬉しいです。ありがとうございます。更新遅くて申し訳ないのですがもっと楽しんでいただけるように頑張りますね。 (11月26日 10時) (
レス) id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
mina(プロフ) - 2度目の感想です！ふたりの時間がまた流れ始める予感で嬉しくて涙が出てしまいました！！雨って嫌な事ばかりじゃないんですね、、嬉しい、、！！斜め上からくる蓮くん堪らなく愛おしいです！こんなにも更新が楽しみなお話は初めてです。ありがとうございます(/ u ; ) (11月25日 6時) (レス) @page21 id: ff96477080 (このIDを非表示/違反報告)
ちくわ(プロフ) - ハニさん» ありがとうございます。コメント全く気付いていなくてお返事が遅くなっちゃいました。すみません。ゆっくりですがまた読みにきていただけると嬉しいです。 (11月20日 22時) (レス) id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
ハニ(プロフ) - すごく楽しく読ませてもらってます!!好みの作品で一気に読んでしまいました!更新待ってます頑張ってください!! (11月7日 10時) (レス) id: e49c92eedc (このIDを非表示/違反報告)
ちくわ(プロフ) - あき。さん» 素敵なコメントありがとうございます。気付くのが遅くなってしまってごめんなさい。もう少しだけ見守っていただけたら嬉しいです。 (10月8日 23時) (レス) id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちくわ | 作成日時：2023年9月27日 23時
