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いつもみたいに脱線しちゃってほんとバカみたいだねって笑った。
１月はほとんど東京にいないって前に言ってたからたぶんあんまり会えない。
ずっとこの声聞いてたいけど、しっかり休んでほしいからもうばいばいしなきゃ。
「体調気をつけてね、なんかあったら言ってね。」
「ありがと、Aもな。てかさほんとはちょっとだけやきもちやいた。だから俺とも初詣行こ。」
「ご褒美じゃん。」
笑い合っておやすみって暗くなった画面。
ポケットにしまって空を見上げた。
月も星も当たり前にそこにいて。
離れていてもいつでも彼を癒してくれてるといいな...、なんて思った。
「電話、終わった？」
「わっびっくりした！」
ぼーっとしすぎてたみたいで全く気配感じなかった。
振り返ると缶コーヒーを持ったあっちゃんが立ってた。
「終わったよ、ごめんね。」
「別に。」
はいってコーヒーくれて受け取るとあったかかった。
「彼氏？」
「うん、あっ！あっちゃん彼女いる？」
「急になんだよ、いねーけど。」
「そっか、私がポンコツすぎるせいでごめんね。」
「...彼氏になんか言われた？」
そんなんじゃないよって話しながら歩いてるとちらほら屋台が見えてきて同級生のとこにも顔出してなんかおまけまでもらっちゃった。
全然変わってなくて嬉しかったな。
「てかささっきの電話ちょっと聞こえたんだけど、彼氏有名人？」
帰り道、急にぶっこんできたから相当焦った。
どこから聞こえてたんだろう。
人がいない暗闇に隠れてたのに。
「めちゃくちゃ暗闇の方行くからさすがにあぶねーだろって実は近くにいた。」
「なるほど。」
「そんなしっかり聞いてないからな。」
「ありがと。」
「大丈夫なの？」
全部優しさだよね。
最初から感覚バグってたけどあっちゃんの反応がまともなんだと思う。
「たまたま会ってたまたま仲良くなってたまたま好きになっちゃって気づいたら後戻りできなくなってたんだよね。」
「騙されてるとか...、」
「ね、わかんないよね。でもあの人になら騙されてもいいやって思えるくらいなの。私メンヘラだったのかもしれない。」
「すげーな、それ。」
それ以上は聞いて来なくて私も何も言わなかった。
家の前まで送ってくれてありがとうってわかれた。
いつかちゃんと言えたらいいな。
私の大切な人だよって紹介出来たらきっとあっちゃんだって好きになるよ。
そんな夢みたいな日が来ることを願って眠りについた。
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ちくわ(プロフ) - とかげさん» 返事遅くなってすみません。嬉しすぎるお言葉ありがとうございます。あと少しお付き合いいただけたら嬉しいです。 (8月5日 19時) (
レス) id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
とかげ(プロフ) - ひとつひとつの言葉選びにセンスがあってとっても好きな作品です。これからも楽しみにしてます！ (8月1日 21時) (レス) @page42 id: 21364ac4e6 (このIDを非表示/違反報告)
ちくわ(プロフ) - りっぴさん» 返事遅くなってすみません。ありがとうございます。とっても嬉しいです！更新遅いですが頑張りますので今後もよろしくお願いします。 (7月3日 14時) (レス) id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
りっぴ(プロフ) - こんばんは。真夜中に眠れずふと検索からこの作品に辿り着きました。言葉の一語一句が好みの言葉でどれもドストライクです！展開が楽しみです☺︎更新楽しみにしてます！ (6月30日 20時) (レス) id: 4352324f05 (このIDを非表示/違反報告)
ちくわ(プロフ) - 千星さん» そんな風に言っていただけて本当に嬉しいです。こちらこそありがとうございます。頑張ります！ (6月25日 3時) (レス) id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちくわ | 作成日時：2023年6月12日 5時
