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キャンドルの明かりだけが２人を照らしている。
あのままソファで愛し合って裸のままブランケットに包まってる。
「空気読みすぎだろ。」
「出来る子だからね。」
自分の部屋で丸くなるちくわの方を見ながら静かに笑い合った。
後ろから抱きしめられてるから彼の息が首元に当たってくすぐったい。
大きな手がすぐ近くにあって、重ねてみたら見てた通り大きくて。
私が何をしてるかわかった彼は、でしょーね。って笑ってた。
「クリスマスプレゼント何がいい？」
「いらない。」
「それはだめ。」
「まじでいらねーの。クリスマスも誕生日もなんにもいらないからただ傍にいて。んで元気に笑ってくれてるだけでいい。」
「でた、神様。てかもはや教祖様。」
「サンタのがいいんだけど。」
「ふふっやばくない？私信者じゃん。」
「ねぇなんですぐふざけんの？」
呆れながらも、ラウールとか入んじゃんって乗ってくれてまた話がどっか行っちゃった。
結局何が欲しいかわからないまま。
当日は会えないんだろうけどいつでも渡せるようになにか用意しておこうって思った。
「Aは何が欲しい？」
「いらないです。」
「０点です。」
「いやです。」
「居残りです。」
「じゃあLOEWEのバッグ。」
「おっけ、どれがいいか選んで。」
「ごめん、ほんと嘘。」
「だめ。俺絶対買うから。」
「負けず嫌い出さないでよ。」
ほんとにいらないからね。って何回も言ってわかってるんだかわかってないんだか渋々頷いてた。
「あー朝早いから帰んなきゃ。」
「そっか...。」
ぎゅーって抱きしめる力が強くなって、私も答えるように彼の腕を強く握った。
「鍵持ってく？」
「Aんちの？」
「うん、うちは全然いつでも来てもらって大丈夫なんだけど重たいならやめとこ。」
「俺だから？」
「そうだよ、蓮だからこんなこと言えるの。」
付き合った日に決めた、会うなら私の家にしようって約束。
私が彼の家に行くよりリスクが少ないと思ったからで。
いろいろ試してみなきゃわからないけど、鍵持っててもらった方が都合がいい気がした。
「最高のプレゼントじゃん！」
そう言って嬉しそうに笑うから私まで笑顔になる。
「俺んちの鍵も持っとく？」
「ね、蓮、今私に鍵渡したらどうやってお家入るの？」
「あ、そっか。だよな。」
躊躇なく渡して来ようとする天然な彼とのはじめてのお揃いは家の鍵。
この人だから大丈夫って思えちゃう私はやっぱり目黒教の信者なのかもしれない。
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ちくわ(プロフ) - とかげさん» 返事遅くなってすみません。嬉しすぎるお言葉ありがとうございます。あと少しお付き合いいただけたら嬉しいです。 (8月5日 19時) (
レス) id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
とかげ(プロフ) - ひとつひとつの言葉選びにセンスがあってとっても好きな作品です。これからも楽しみにしてます！ (8月1日 21時) (レス) @page42 id: 21364ac4e6 (このIDを非表示/違反報告)
ちくわ(プロフ) - りっぴさん» 返事遅くなってすみません。ありがとうございます。とっても嬉しいです！更新遅いですが頑張りますので今後もよろしくお願いします。 (7月3日 14時) (レス) id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
りっぴ(プロフ) - こんばんは。真夜中に眠れずふと検索からこの作品に辿り着きました。言葉の一語一句が好みの言葉でどれもドストライクです！展開が楽しみです☺︎更新楽しみにしてます！ (6月30日 20時) (レス) id: 4352324f05 (このIDを非表示/違反報告)
ちくわ(プロフ) - 千星さん» そんな風に言っていただけて本当に嬉しいです。こちらこそありがとうございます。頑張ります！ (6月25日 3時) (レス) id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちくわ | 作成日時：2023年6月12日 5時
