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１２月。
彼が選んでくれたクリスマス用のアドベントカレンダーが家に届いて、誕生日に自分で買ったやつと今年は２つ開けていく。
彼が選んでくれたのはミニキャンドル。
これも海外の物だからパッケージだけでテンション上がっちゃうんだけど、自分で買うなら躊躇しちゃうような値段だし、正直プレゼントも迷ってる。
私が買える物で彼が喜びそうな物...。
そんなこと考えてたらインターホンが鳴った。
「お疲れさま。」
「お疲れ、なんかいい匂いする。」
「蓮が買ってくれたキャンドルだよ。」
いい感じじゃん。って笑いながらリビングに向かう背中を追いかけた。
「これは？」
彼が指差したのは私が自分で買ったアドベントカレンダー。
出しっぱなしだった。
「あーこれは気にしないで。」
「自分で買った？」
「あーっと、誕生日にね。」
「なんで言わねーの？」
「言う必要ないかなって。」
「ははっ、確かに確かに。言わなくてもいいよな。」
大きな口を開けて笑いながらちくわを抱っこしてる。
ほんとに不思議な人。
ちょっとよくない雰囲気になるかな？って思ったけど全然気にしてなさそうでなんとなくこっちが隠そうとしてたのが間違ってたみたいな。
「蓮がくれたのが嬉しかったんだよ。」
「いや、そうであってほしいよね。」
「当たり前じゃん。」
「わかってるから、ほらおいで。」
ソファに腰かけて隣をぽんぽんってしてる。
素直に座ると間にいるちくわがつぶれないように優しくぎゅってしてくれた。
「クリスマスさ、仕事。てか年明けまでほぼ休みない。」
「だよね。そう思ってた。」
「ごめん。」
「なんのごめんなの。」
顔が見えるように少し離れると眉毛まで下がってて申し訳なさそうにしてた。
「私ほんとに大丈夫だよ。結構がちで。蓮が思ってくれてるって伝わってるから寂しくない。」
「俺が寂しい。」
「私の気持ち伝わってない？」
「全然足りない。」
「あ、欲張りさんだ。」
段々にやにやしていく彼が可愛くて思わず私からキスした。
触れた場所から全部伝わればいいのに。
こんなにも蓮が好きなんだよ。って。
自分でも戸惑うくらい大好きなんだよ。って。
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ちくわ(プロフ) - とかげさん» 返事遅くなってすみません。嬉しすぎるお言葉ありがとうございます。あと少しお付き合いいただけたら嬉しいです。 (8月5日 19時) (
レス) id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
とかげ(プロフ) - ひとつひとつの言葉選びにセンスがあってとっても好きな作品です。これからも楽しみにしてます！ (8月1日 21時) (レス) @page42 id: 21364ac4e6 (このIDを非表示/違反報告)
ちくわ(プロフ) - りっぴさん» 返事遅くなってすみません。ありがとうございます。とっても嬉しいです！更新遅いですが頑張りますので今後もよろしくお願いします。 (7月3日 14時) (レス) id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
りっぴ(プロフ) - こんばんは。真夜中に眠れずふと検索からこの作品に辿り着きました。言葉の一語一句が好みの言葉でどれもドストライクです！展開が楽しみです☺︎更新楽しみにしてます！ (6月30日 20時) (レス) id: 4352324f05 (このIDを非表示/違反報告)
ちくわ(プロフ) - 千星さん» そんな風に言っていただけて本当に嬉しいです。こちらこそありがとうございます。頑張ります！ (6月25日 3時) (レス) id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちくわ | 作成日時：2023年6月12日 5時
