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蓮の彼女になったんだ。
まだふわふわしてる。
お風呂入っていいよって案内された時、クレンジングとかの基礎化粧品がばっちり揃ってて、男の人もメイクするんだよね大変だな。くらいにしか思ってなかったの。
そしたら、全部しょっぴーにもらった。って。
私がなんにも聞いてないのに教えてくれて、先に先に安心感を与えてくれようとしてるんだなって嬉しかった。
ありがたく使わせてもらってお肌もちもちだし。
「もっかい寝る？」
「蓮は？」
「Aと寝る。」
「ふふっ、じゃあ寝よっか。」
明け方、たぶん４時頃。
まだ外は真っ暗。
もう眠れないかなって思ってたけど、あったかいぬくもりに包まれてると安心しちゃって瞼が重たくなってきた。
「朝、何時？」
聞いても返事はなくて。
後ろから抱きしめられてるからちょっとだけ振り返ってみたけどよく見えない。
寝たのかな。
アラームだけセットしとかなきゃってがっちりホールドされた腕をほどこうとするとさらに力が入った。
なんだ、起きてんじゃん。
「俺、今かみしめてんの。」
「なにを？」
「幸せ。だから動かないで。」
「アラームは？」
「かけた。」
「えらい、出来る子だ。」
「もっと褒めて。俺ずっと褒められてたい。」
動くなって言われたけど、向き合うようにぐるっと回る。
顔を見ると目は閉じられてて今にも寝そう。
睫毛長くてキレイだな。
ずっと見てられる。
「俺、穴開いちゃう。」
「それは大変だ。」
「コンタクトとると全然見えねーの？」
「この距離はさすがに見えるよ。」
「Cのやつどこまで見える？」
うっすら開いた目。
さっきもお風呂入る時にメガネないこと心配してたっけ。
「調子いいと１番上見えるかな。」
「どんな世界なんだろ。」
「ぼやーって。」
「たまにさ、じーって見て来るときあるよね。」
「よく言われる。ピント合ってないときあるから私。」
「カメラみたいだな。」
その言い回しがなんか好き。
ぼやけた視界に映る彼の輪郭を手でなぞった。
私の中のアルバムに残るように。
そしたらくしゃって笑って私の胸に顔をうずめてくる。
ちくわみたい。
愛しいな。
大好きだな。
この恋が最後でありますように。なんて思ってみるけどそんなの誰にもわからない。
だけど、彼との恋は初めてだからこれが初恋だな。って自分に都合のいいように考えてみたりして。
とりあえずさ、蓮とならずっと笑ってられるんじゃないかなって。
そんなこと思いながら眠りについた。
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ちくわ(プロフ) - とかげさん» 返事遅くなってすみません。嬉しすぎるお言葉ありがとうございます。あと少しお付き合いいただけたら嬉しいです。 (8月5日 19時) (
レス) id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
とかげ(プロフ) - ひとつひとつの言葉選びにセンスがあってとっても好きな作品です。これからも楽しみにしてます！ (8月1日 21時) (レス) @page42 id: 21364ac4e6 (このIDを非表示/違反報告)
ちくわ(プロフ) - りっぴさん» 返事遅くなってすみません。ありがとうございます。とっても嬉しいです！更新遅いですが頑張りますので今後もよろしくお願いします。 (7月3日 14時) (レス) id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
りっぴ(プロフ) - こんばんは。真夜中に眠れずふと検索からこの作品に辿り着きました。言葉の一語一句が好みの言葉でどれもドストライクです！展開が楽しみです☺︎更新楽しみにしてます！ (6月30日 20時) (レス) id: 4352324f05 (このIDを非表示/違反報告)
ちくわ(プロフ) - 千星さん» そんな風に言っていただけて本当に嬉しいです。こちらこそありがとうございます。頑張ります！ (6月25日 3時) (レス) id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちくわ | 作成日時：2023年6月12日 5時
