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どうしても消せない彼の職業。
私が入り込むことの出来ない領域。
それは応援しているからこそ。
こんな愛し方しか出来なくてほんとにごめんね。
「なんで。」
「でた。」
「まじで俺が納得すると思う？」
「してよ。」
「やだよ。」
「私もやだよ。」
「言ってよ、今思ってること。ちゃんと言って。」
「...蓮はアイドルなの。彼女作っちゃだめなんて言わないけど、私じゃないんだよ。わかってあげられない。辛い時に１番に駆けつけてあげられないかもしれない。誰かが悲しむかもしれない。私だけ幸せなんてそんなのいつか辛くなる。万が一があった時、責められるのは蓮なんだよ？会えなくなるなんてやだよ。友達だったら終わらないでしょ。蓮が思い出した時に会いに来てくれればそれでいいの。私はそれで満足なの。」
堰を切ったようにあふれる。
好きなのに好きって言えなくて苦しくて、でもこれも全部本音なの。
「言いたいこと全部言えた？」
優しい声。
落ち着かない心を癒してくれる、そんな声。
気付いたら彼の腕の中にいて、あー抱きしめられてる...、やっぱりあったかいなって思ったら泣きそうになった。
「すげー好き、俺の彼女になって。」
「なんで、私の話聞いてた？」
「聞いてた。俺告白されてたよ。」
「してない。」
「まじか、俺の勘違い？」
少し腕を緩めて目を合わせた彼は笑ってた。
何を考えてるのかほんとにわかんないの。
「俺は俺のこと好きな人、みんなに幸せになってほしい。ファンもみんなね。それはずっと変わってない。目の前に俺担がいるのにその子１人すら幸せに出来なくてどうすんの。それこそアイドル失格じゃん。」
「なんかすごい正論っぽい。」
「ははっ、でしょ。俺じゃない方がいいんだろうなって何回も思ったよ。当たり前をあげられないからね。でもさ、Aがそれでも俺を選んでくれるなら意地でも幸せにするし悲しませない。絶対にどんなことからも守るよ。」
もうだめだ。
私の負け。
大袈裟な約束なんていらないって思ってたのは、こんなこと言ってくれる人なんていないって思ってたから。
堪えてた涙があふれて、それを優しく親指で拭ってくれる。
ずっとあったかい。
「諦めてあげれなくてごめんな。」
「んーん。ありがとう。」
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ちくわ(プロフ) - とかげさん» 返事遅くなってすみません。嬉しすぎるお言葉ありがとうございます。あと少しお付き合いいただけたら嬉しいです。 (8月5日 19時) (
レス) id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
とかげ(プロフ) - ひとつひとつの言葉選びにセンスがあってとっても好きな作品です。これからも楽しみにしてます！ (8月1日 21時) (レス) @page42 id: 21364ac4e6 (このIDを非表示/違反報告)
ちくわ(プロフ) - りっぴさん» 返事遅くなってすみません。ありがとうございます。とっても嬉しいです！更新遅いですが頑張りますので今後もよろしくお願いします。 (7月3日 14時) (レス) id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
りっぴ(プロフ) - こんばんは。真夜中に眠れずふと検索からこの作品に辿り着きました。言葉の一語一句が好みの言葉でどれもドストライクです！展開が楽しみです☺︎更新楽しみにしてます！ (6月30日 20時) (レス) id: 4352324f05 (このIDを非表示/違反報告)
ちくわ(プロフ) - 千星さん» そんな風に言っていただけて本当に嬉しいです。こちらこそありがとうございます。頑張ります！ (6月25日 3時) (レス) id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちくわ | 作成日時：2023年6月12日 5時
