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「んじゃ、次俺からの質問ね。」
「だめ。」
「１回拒否るのなに？ブームなの？」
まださっきの言葉、飲み込めてないよ。
なのに楽しそうに笑いながら話し続ける彼。
「Aはさ、好きな人には毎日でも会いたいタイプ？」
「え？」
「俺はね、会いたいって思った時に会いたいからそれが毎日かもしんないし違うかもしんない。」
「うん。」
身体ごとこっちに向けるように座り直して、笑ってたと思ったら真剣な顔つきになってた。
真っ直ぐ向き合う自信がなくて前を向いたままの私の顔を覗き込むように、Aは？って。
「会いたいなって思うタイミングが一緒だったらいいなって思うタイプ。」
「それなんかいいね。俺もこれから使おうかな。じゃあさ、好きな人のことを好きな人がいっぱいいたらどうする？」
「難しい...、状況次第じゃない？」
「Aは譲るよ、身を引くタイプじゃん。」
核心を突くわけじゃない。
だけど、きっとこれは私と彼のことなんだなってどこかでそう思うような話。
「Aに我慢させるのだけは絶対いやなんだよ。言いたいこと言えなくて俺も全部気づいてやれなくて勝手に俺の前からいなくなんのだけはまじで勘弁なの。だから今まではリハビリ期間。」
俺のこと頼れるように。
思ってること伝えられるように。
会いたい時に会えなくてもいつも俺はAのこと考えてんだよってわかってもらえるように。
好きって言うのは簡単だけど、大事にしたかったから。
Aのこと絶対に失いたくなかった。
諦めたくなかった。
そんな夢みたいな言葉をたくさんくれた。
「言っとくけど、Aが俺のこと好きってことは知ってるからね。」
「は？」
「いや、好きでもない男家にあげないでしょ。」
「それは蓮だから...、」
「うん、俺だからだよね。」
満足そうに頷く彼。
ずっと触れたいって思ってた目尻の皺がすぐそこにあって、もう少し、あと少し勇気が出せればきっと幸せな未来が待ってるの。
「好きだよ、A。付き合って。」
こんなに嬉しいことない。
好きな人に好きって言ってもらえたの。
でもね。
「ありがとう、嬉しい、でもごめんなさい。」
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ちくわ(プロフ) - とかげさん» 返事遅くなってすみません。嬉しすぎるお言葉ありがとうございます。あと少しお付き合いいただけたら嬉しいです。 (8月5日 19時) (
レス) id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
とかげ(プロフ) - ひとつひとつの言葉選びにセンスがあってとっても好きな作品です。これからも楽しみにしてます！ (8月1日 21時) (レス) @page42 id: 21364ac4e6 (このIDを非表示/違反報告)
ちくわ(プロフ) - りっぴさん» 返事遅くなってすみません。ありがとうございます。とっても嬉しいです！更新遅いですが頑張りますので今後もよろしくお願いします。 (7月3日 14時) (レス) id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
りっぴ(プロフ) - こんばんは。真夜中に眠れずふと検索からこの作品に辿り着きました。言葉の一語一句が好みの言葉でどれもドストライクです！展開が楽しみです☺︎更新楽しみにしてます！ (6月30日 20時) (レス) id: 4352324f05 (このIDを非表示/違反報告)
ちくわ(プロフ) - 千星さん» そんな風に言っていただけて本当に嬉しいです。こちらこそありがとうございます。頑張ります！ (6月25日 3時) (レス) id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちくわ | 作成日時：2023年6月12日 5時
