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メイクも終わって、パパとリビングの飾りつけしてたら【ここまで迎えお願いしていい？】ってメッセージが位置情報と一緒に送られて来た。
家から車で２０分くらいの場所だけど、お昼だし人通りもあるだろうからどうしようかなって考えてたら救世主がいた。
「パパも行こうか？」
「それいいかも。」
彼に電話して、パパも一緒にいい？って聞いたら、「ありがてー、助かる。」って。
初対面でそれはどうなの。って思ったんだけど最悪の事態を招くよりかは絶対いいでしょ。
パパの車の方がスモークが濃いからこっちにして、運転もパパの方がいいよね、念のため私も後ろに乗って、ってあれこれ準備してお迎えへ。
「ありがとう、パパ。」
「Aの大切な人だろ？じゃあパパも大切にしなきゃ。」
そう言ってバックミラー越しにウインク決めて来る。
「そういうお茶目なとこ好きだよ。」
「それにしてもあれだな、芸能人って本当に大変なんだな。」
「とくに蓮はアイドルだからね。」
「アイドルだって遊びにくらい行くだろう。」
私だってそう思うよ。
そう思ってたよ。
でも、そんな生半可な気持ちでやってたらすぐに折れちゃうんじゃないかなっていうのもわかった。
ファンの子だってそういうの絶対気付くんだよ。
「職業に限らずだけど、制限があるのって辛いよね。自分のこと犠牲にしてその分たくさんの人を幸せに出来るってすごくない？私もほんとにいっぱい幸せもらってるよ。」
「確かにな。Aいい顔するようになった。」
照れ臭くなって窓の外に目をやった。
緑の街路樹が鮮やかに光ってる。
この街の良い所。
いつか結婚したら帰って来たいなって思ってたっけ。
「もうちょっといったとこに公園あるのわかる？」
「うん、あるね。」
「たぶんその辺にいると思う。」
位置情報を確認しながら車のスピードを落としてもらう。
人通りを抜けて進んでいくと、いた。
マスクとサングラスの大きな人。
「あれあれ！１回通り過ぎて角に止めてくれる？」
「おっけー。おおっあれ？スタイルやばいな。」
彼に電話をかけると目の前の人がスマホを気にしたから間違いない。
「そのまま左の方に真っ直ぐ歩いて来て角曲がったとこの車に乗って。」
「え？え？こっち？」
私はもうドラマの主人公の気分。
戸惑う彼に指示して満足げに笑ってたら窓ガラスをコンコンってノックされた。
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ちくわ(プロフ) - とかげさん» 返事遅くなってすみません。嬉しすぎるお言葉ありがとうございます。あと少しお付き合いいただけたら嬉しいです。 (8月5日 19時) (
レス) id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
とかげ(プロフ) - ひとつひとつの言葉選びにセンスがあってとっても好きな作品です。これからも楽しみにしてます！ (8月1日 21時) (レス) @page42 id: 21364ac4e6 (このIDを非表示/違反報告)
ちくわ(プロフ) - りっぴさん» 返事遅くなってすみません。ありがとうございます。とっても嬉しいです！更新遅いですが頑張りますので今後もよろしくお願いします。 (7月3日 14時) (レス) id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
りっぴ(プロフ) - こんばんは。真夜中に眠れずふと検索からこの作品に辿り着きました。言葉の一語一句が好みの言葉でどれもドストライクです！展開が楽しみです☺︎更新楽しみにしてます！ (6月30日 20時) (レス) id: 4352324f05 (このIDを非表示/違反報告)
ちくわ(プロフ) - 千星さん» そんな風に言っていただけて本当に嬉しいです。こちらこそありがとうございます。頑張ります！ (6月25日 3時) (レス) id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちくわ | 作成日時：2023年6月12日 5時
