352話 ページ39
神童｢A、大丈夫か｣
目を開けるといつの間にか他の選手がバスに乗り込み始めており、どうやら現代へと帰還する準備が進められているようだった。
A｢あれ......ちょっと寝ちゃってたみたい、ごめん｣
神童｢いや、それはいいんだ。
先に戻ったってことだけ聞いて......何かあったのか？｣
どうやらフェイは誤魔化すことはせず、戻ったことしか周りに伝えていないようだ。
Aは手に持っていた手鏡をちらっと覗いた。
A｢疲れすぎたのかちょっと頭が痛かったんだ。
少し眠ったら元気になったから問題ないよ｣
Aの瞳は多少赤みが見えるものの、疲れていると言われればあまり気にならず、何も知らない神童はほっと一息ついた。
霧野｢お、A起きたのか｣
霧野はバスに乗り込み前の方からこちらに歩いてき、一番後ろに座るAの1つ前の座席に膝を着いた。
霧野｢これ、ジャンヌから
駄々を捏ねそうだから黄名子とかには内緒だぞ？｣
そう言いながらAの前に差し出された手を開くとそこには出会った当初に貰ったキャンディが2つ。
霧野｢神童、お前も貰っとけ｣
神童｢いいのか？......ありがとう。｣
Aは素直に霧野から飴を一つ貰い、包み紙を開き口に投げ入れた。
優しい甘さが疲れた身体を癒してくれる。
そんな気がした。
神童｢......まだ疲れているだろ。
後ろは空けとくようにするからもう少し寝てるといい｣
そう言うと神童は霧野を連れて前の方の座席に移動していった。
A｢そんなの要らない......。｣
霧野｢なぁ神童、Aと何があった？｣
神童｢え？｣
座席に着くなり霧野は神童へと問いかけた。
霧野｢確かオルレアンに攻め入る前、2人で言い争いもしてたよな
内容までは分からなかったが2人が揉めるだなんて相当だし......。
Aもだが、お前も少し気を使っているような気がしたから｣
恐らくそれなりに事情を知っている者以外は何も気づいていないであろう。
だが2人をよく知る霧野はこの違和感を見逃さなかった。
神童｢......まぁ、ちょっとな｣
霧野｢言い難いことなら別に聞かない。
だけどあまり避けてやるなよ？｣
この言葉に神童は意味がわからんと言わんばかりの表情を浮かべた。
霧野｢お前は善意で休ませてあげているんだと思うが、いつものお前なら何も言わずに近くにいてやるじゃないか。
お前の目が届かない時でさえ、あいつの事を守ろうとしてただろ？｣
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ゆーり(プロフ) - ラルさん» コメントありがとうございます！！若干話の繋げ方に悩んでおりますが、頑張ります笑 しばらく更新が遅いと思われますが、気長に待っていただけますと嬉しいです！！ (2022年7月9日 10時) (
レス) id: 250c2a8e78 (このIDを非表示/違反報告)
ラル - これからの展開が楽しみです！頑張ってください！応援してます！ (2022年6月28日 22時) (レス) id: eb7870cb0c (このIDを非表示/違反報告)
ゆーり(プロフ) - 霧隠紫音さん» 1からのお気に入り登録ありがとうございます！！(お名前が通知に表示された為気が付きました笑) 本日は仕事だった為、夜中に更新......と思ってたのですが、リアタイで見られている様子が伺えて嬉しくてつい(*´ω｀*) 長い作品ですがお読み頂き凄く嬉しいです！！ (2022年5月14日 22時) (レス) id: 250c2a8e78 (このIDを非表示/違反報告)
霧隠紫音(プロフ) - え！？たった今、今までの作品見終わった瞬間に更新されてる！！！ありがとうございます<(_ _)> (2022年5月14日 22時) (レス) id: 3b05bc2eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーり | 作者ホームページ：https://twitter.com/yuri__1098
作成日時：2022年3月27日 17時
