239話 ページ25
ベータ｢さて、試合は終わりましたし！！
今後私たちの邪魔をされても迷惑ですので、貴方達のサッカーへの情熱......奪っちゃいますね！！｣
満面の笑みでそういうベータは上空に浮いていたスフィアデバイスを抱え、どこかに手をかざした。
神童｢なんだこれは？｣
そのサッカーボールから放たれる謎の光。
次第にその光は弱くなり消えたが自身はもちろん、周りにもこれといった変化は見受けられなかった。
ベータ｢あ、そうそう！！｣
困惑する神童を目の前にベータは何かを思い出したかのように手を叩いた。
ベータ｢あの子連れてきてるんですよね？
えっと......小林Aさん！！｣
神童｢ｯ......！？｣
周りを見渡していた神童は視線を目の前に戻すと、いつの間にかベータが膝を抱え神童へ怪しい笑みを向けていた。
ベータ｢それに面白いもの持ってますよね？
目が覚める前に全てを終わらせたいんですよ。
そのポケットの物を差し出し、彼女の元に案内してくれますか？｣
ポケット......？
神童は自身のユニホームのポケットに手を当てた。
神童｢え......何故これがここに？｣
外からポケットに手を当てただけで神童は何が入っているのか完璧に理解出来た。
神童(試合前、確かにカバンへ入れたはずなのに......。)
神童のポケットに入ってるもの。
それはAを助けた際に母親から渡された透明な石だった。
ベータ｢それが何なのかもわかっていない様子ですね......。
貴方には必要ないものですよ？｣
神童｢何故だ.....何故お前らはあいつに固執するんだよ｣
確かにこの石の正体を俺は知らない。
だけどこれを守らなければまたAが消えてしまう......。
それだけは何故か確信に近いものが神童にはあった。
神童｢俺はもう二度と大切なものを失いたくないんだ。｣
その為なら俺はいくらでも戦える。
本当のサッカーを取り戻す為......友達を取り戻す為。
俺は今までもこうして戦ってきたんだ。
ベータ｢うーん......無理矢理奪い取る事もできるのですが体力を使いたくないので......。
貴方ごと強制封印をしてしまいましょうか！！｣
神童｢！？｣
"強制封印"
何度か耳にしたその単語に神童は咄嗟にベータと距離を取った。
ベータ｢あらやだ、距離をとっても無駄なんですけど？｣
ベータは手持ちのスフィアデバイスで強制封印モードを執行させた。
ベータ｢大丈夫ですよ、身を任せればなーんにも辛くないですから｣
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 118人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
花鈴萌(プロフ) - ゆーりさん» こちらこそありがとうございます……！頑張りましょう！！ (2021年10月18日 16時) (
レス) id: 7471f44b15 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーり(プロフ) - 花鈴萌さん» 長い作品ですがお読みいただきありがとうございます(泣)実は花鈴萌さんの作品が少し前から気になっており、時間の都合上全ては読めてないのですが、再執筆されている作品を読んでいるところでした！！お互い大変な時期ではありますが更新頑張りましょう！！ (2021年10月18日 12時) (レス) id: 250c2a8e78 (このIDを非表示/違反報告)
花鈴萌(プロフ) - 初めまして！とても面白くて一気読みしてしまいました……！お身体に気をつけて、更新頑張って下さい！ (2021年10月17日 22時) (レス) id: 7471f44b15 (このIDを非表示/違反報告)
アロン(プロフ) - ゆーりさん» はい！楽しみに待ってます！ (2021年9月12日 21時) (レス) id: ed0e3e5242 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーり(プロフ) - アロンさん» ここまでお読みいただきありがとうございます！！！私も早く夢主に帰ってきてもらいたい......！！週に1話程度しか更新できず申し訳ないですが楽しみにしていただけると嬉しいです！！ (2021年9月12日 21時) (レス) id: 250c2a8e78 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆーり | 作者ホームページ：https://twitter.com/yuri__1098
作成日時：2021年8月9日 10時
