12話目 ページ13
「おっ、もしかして君は編入生ちゃんかな?」
そこに立っていたのは、白シャツを着た明るい茶髪のイケメンさんだった。
『はい、村上(人1)です。よろしくお願いします』
「そんなに固くならなくていいよ。極星寮は本当にいい所だから、すぐに馴染めるさ。
あ、僕は一色慧。2年だよ、よろしくね」
スっと右手を差し伸べてきたので、私はそれを両手で握り返す。別に深い意味は無い。
『一色先輩ですね!こちらこそ。では。』
手短に済ませて風呂に入りたいと思い、手を離そうとするが離れない。一色先輩が離してくれないからだ。
『あ、あの先輩………?』
「………………………」
無言でどんどん顔を近づけてくる先輩。あと3センチで鼻が当たりますってとこまで来た。
えっなにこの拷問。イケメンだからって免疫ない私には辛いよ!!!!
『……そ、それ以上見たら噛みつきますよ(鼻を)』
「っ!
………ははっ!キスしてくれるってこと?」
『はあ?』
なんでそう捉えたの、っていうかガチな顔で聞かないでよそんな訳ないじゃん最近の高校生はこんなんなの?!!
「冗談だよ!ずっと見ちゃってごめんね。今夜歓迎会やるからまた後で会おう、(人1)ちゃん」
一色先輩は空いている方の手で私の頭を撫でてきた。
最近はよく撫でられるなーとか思いながらお辞儀をしてドアが閉まるのを待った。
右隣は諦めた。左隣はまともな人だといいな……!!!!
そう心に願ってノックをした。
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名無し44667号(プロフ) - とても面白かったです!続き読みたい!更新して下さいー!! (2020年5月4日 1時) (レス) id: 52b41a10ca (このIDを非表示/違反報告)
眠井さん(プロフ) - とても面白いです!更新頑張ってください (2020年3月27日 4時) (レス) id: 572cac2bfb (このIDを非表示/違反報告)
ミイラ(プロフ) - とっっても面白いので早く続きが読みたいです!更新頑張って下さい! (2020年3月26日 0時) (レス) id: 8b1d0909e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:式部ちゃん | 作成日時:2020年3月22日 23時