ジェイド先輩と猿夢 ページ1
「ここにいましたか、監督生さん」
時刻はちょうど四時をすぎた辺りだっただろうか。部活に行くエースとデュースと別れて、ちょうどオンボロ寮にグリムと戻ろうとしていた時の事だった。突然声を掛けられ、びっくりしてカバンを落とす。
一体だれかと振り向けば、人一つ頭が抜けた長身の先輩が立っている。にっこりと作った笑顔を浮かべ、こちらを見つめているだけならまだ、穏やかで素敵な先輩だったかもしれない。
「……こ、こんにちは、ジェイド先輩」
「お、お前はそっくり兄弟の片割れ！ 子分に何しに来たんだぞ！？」
「おや、グリムさんもご一緒でしたか。今日も良い天気ですね」
ピシャン、と渡り廊下に音が響き渡る。今日は丸一日、窓に叩きつけるように雨粒がガラスに打ち付けられていた。このどこが良い天気なんだ、というツッコミは喉に留めておいて、不穏な案件をまた押しつけてきそうな先輩の額を見る。少し困ったように八の字に曲げられた眉とは正反対に、口元は白い歯を見せて怪しい笑みを浮かべていた。
「えっと、ご用件はなんでしょうか」
「ふふふ。こんなところで話すのもなんですし、是非ともVIPルームまでお越しいただければ」
「さりげなく自分の領域に誘い込まないでくださいよ……」
「おやおや。そんなに大した事ではないんです、監督生さんの手を煩わせるような事でもありませんから。」
――僕の昔話を、聞いてくださるだけでいいんです。
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青い紅茶(プロフ) - カリム氏????何で自ら招き入れちゃうのかな????(ヒント:純粋100%) (2022年8月13日 11時) (
レス) @page42 id: 7871dca46e (このIDを非表示/違反報告)
元素(プロフ) - 凪さん» 感想ありがとうございます！不幸中の幸いでしたね☺ (2021年9月30日 11時) (レス) id: c288555a46 (このIDを非表示/違反報告)
凪 - 監督生ちゃんのおじいちゃん…助けてくれたんですね、ちょっとほっこりしました (2021年9月29日 23時) (レス) @page42 id: 0727e3cb02 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 元素さん» 知ってるアニメは何ですか？ (2021年9月19日 19時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
元素(プロフ) - 星猫さん» コメントと評価ありがとうございます！これからものんびりと更新しますのでよろしくお願いします( ･ω･) _ _) (2021年9月9日 9時) (レス) id: c288555a46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：元素 | 作成日時：2021年7月10日 19時
