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ページ25

目を開けた。

「……あの……」

「ああごめんごめん。もう終わった?」
「終わった〜」

なぜか視界をガーナくんの肉球で塞がれているメイジくんと、壁に突き刺さるゼットさんがいた。

「……ガーナ。そろそろ離してくれないか」
「あいつらがおっぱじめるのが悪いに! おんは最大限にハイリョしてやったのや!」
「配慮……?」

ばっ! と両手を上げるガーナくん。急に視界が開けてメイジくんが眩しさに顔を歪める。

「あの……九条さん、どうしてゼットさんが……」
「ああ、気にしないで。急に触ってくるから成敗しただけ」
「う〜〜〜〜ん手厳しいなァ〜〜〜〜〜! 急に契約し始めるから見せないようにしてあげたっていうのに……」

もぞ、とゼットさんも合わせて動き出す。契約中、私何してたんだろう。ちら、と横目でシエラちゃんの方を見ると、彼女はただにっこりと笑みを浮かべて……いや、三日月のように瞳を歪めてニヤニヤと笑っていた。
本当に何をしてたの? あまりにも怖くて聞けなかった。

「奥宮さん」
「わっ…!?」

唐突に背中に手をかけられる。いつの間にか目の前にはカノンちゃんがいて、閉じきらない微笑みを向けながら言葉を続けた。

「何をきっかけにしたのかは聞かないでおくけど……一緒に天使討伐、頑張ろうね」

「……う、うん」
「……」

あまりにもきれいに作られた笑顔が怖くて、思わず私は視線を逸らしてしまった。



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設定タグ:終末戦記   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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作者名:元素 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年8月6日 23時

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