Non genre【2】 (ページ29)

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陣side

陣｢ただいまー。｣

メン｢おかえりなさーい。｣

陸｢…｣

寮に着いてすぐに陸さんを車から降ろして自分と力矢さんも急いで降りた。

いつもより少し大きい気がしなくもないメンバーの声がリビングから聞こえる。

陣｢陸さん、いける？｣

陸｢ふぅ、大丈夫。｣

横で息を整える陸さんを少し待って、3人揃ってリビングに入っていった。

1歩入れば会話が止まって皆の視線が俺らに向けられた。

いやいや、入りづらいから普通に会話しとってよ笑

皆に見られて表情が強ばった陸さんを気にかけながらもゆっくりと進んでいった。

その時、

北人｢りっくさーん！｣

陸｢！！｣

満面の笑みで陸さんに抱きつく北人。

久々に笑顔の北人を見れたことに俺らはびっくり。

北人｢あ～、陸さん痩せましたね！笑｣

陸｢ほ、北ちゃんこそ、痩せた？、｣

北人｢ちょっとだけ。笑｣

いやいやいや、その顔で｢ちょっと｣はないからな。笑
本人には言えんけど。笑

陸さんは陸さんで、前より積極的になった北人にびっくりしてるのか、はたまた随分痩せこけた北人にびっくりしてるのか、北人をまじまじと見つめている。

北人｢もう、そんなに見つめないでくださいよ～笑
それより陸さん、話しましょー！｣

陸｢う、うん。笑｣

あ、陸さん笑った。

皆の強ばってた表情が、北人の行動のおかげで一気に緩んで、リビングにはまた16人だった時みたいな笑い声が響いた。

グループを抜けても、やっぱり陸さんが仲間なのに変わりはない。

いつかまた、陸さんも入れて心の底から笑い合える日が来ますように。

(終)