Non genre【2】 (ページ26)

今日:23 hit、昨日:22 hit、合計:94,642 hit

・ページ26

翔吾side

衝撃的な話の内容に驚いていると、隣で震えてた北ちゃんが突然口を開いた。

北人｢陸さん、！陸さんに、会わせてください！
お願い！陸さんに、！陸さんに会わせt｣

樹｢北人さん、落ち着いてください！、｣

前のめりになって必死に｢会わせて｣と繰り返す北ちゃん。

翔吾｢…北ちゃん、。きっと北ちゃんは、陸さんがやめたのは自分のせいだって思ってたんやろ？
陸さんが脱退を選んだのは自分のせいだって、、
自分を責めて責めて責めて、苦しめてたんやろ？、｣

北人｢うわぁぁぁぁあ！！｣

陸さんがグループを去ったあの日からどことなく感情のない人形のようになってしまっていた北ちゃんが、しゃくり上げてまで泣いている。

それだけ、我慢してたんよな？、
もう、自分を苦しめなくてもええんやで？、

壱馬｢…陸さんに、会わせてください。｣

陣｢それは、、…まずは陸さんの許可がいる。
…壱馬、俺らが会うとこ見てたんなら分かるやろ？
パニック障害患ってからの陸さんは、少しでもストレス感じるとすぐああなるようになったんやで。｣

壱馬｢…、｣

翔吾｢…俺も、陸さんに会いたいです。｣

陣｢…翔吾、、、
…………力矢さん、｣

力矢｢…陸の許可が出たとしても、皆に会ったとしても、すぐ発作起こして拒絶されるかもしれない。もしかしたら、まともに話も出来ないかもしれない。
それでもいいの？｣

壱馬｢…、はい。｣

力矢｢ほんとうにいいんだね？｣

壱馬｢はい。｣

力矢｢みんなも、それでいいの？｣

山彰｢もちろんです。｣

メン｢(頷く)｣

力矢｢…わかった。陸に言ってみるね。
ただし、申し訳ないけど陸の精神面優先でいくから。
もし陸が皆に会いたくないって言って、体調の面でも会えそうな調子じゃなかったら、この話はなしで。
OK？｣

メン｢はい。｣

ひとまず、陸さんに会えるかは分からないけど、
1歩前に進めた気がする。

それだけで十分。

・