Non genre【2】 (ページ25)

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壱馬side

力陣｢ただいまー。｣

リーダーが2人そろって帰ってきた。

壱馬｢おかえりなさい。
…夕飯食べたあと、少しいいですか。｣

陣｢おう、ええで。｣

力矢｢珍しいね。笑｣

本当なら今すぐにでも聞き出したい。

だけど、憤怒にも似たそんな感情をぐっと飲み込んでリビングに入る。

…あの時のこと、ちゃんと聞かなあかん。

…

陣｢んで、壱馬何？｣

壱馬｢皆揃いましたね。
……実は今日、陸さん見たんです。事務所の裏で。｣

力陣｢…｣

力矢さんと陣さんは少し目線を逸らした。
絶対俺らに何か隠してる。

壱馬｢…力矢さん、陣さん。一緒にいましたよね。
どういうことですか？｣

北人｢え、？陸さん、、？…｣

翔吾｢壱馬、どういうことなん、？｣

壱馬｢…陸さん、もしかしてあの日からずっと事務所に来てるんじゃないですか？｣

山彰｢…最近リーダー組の事務所での仕事が多いのも、そのせいなんですか？｣

…やっぱり、やましょーさんも思ってたんや…。

陣｢…｣

力矢｢…そうだよ。｣

山彰｢どういうことですか？なんで陸さんが？｣

陣｢陸さんは、、｣

壱馬｢陸さんがやめた理由も、教えてください。
これ以上隠さないでください。耐えられないです。｣

陣｢…力矢さん、｣

力矢｢……もうダメだね。わかった、話すよ。｣

力矢さんはそう言って、一息ついて話し始めた。

力矢｢確かに俺と陣くんは、皆に隠れてあの日からずっと陸と会ってるし、連絡もとってる。｣

陣｢陸さんは、
ある理由があって事務所に来てるんや。｣

そのある理由が俺らに言えへんことって訳か。

翔吾｢ある、理由、？｣

昂秀｢なんですか？その理由って。｣

陣｢…カウンセリング。
陸さんはパニック障害になってもうて、その治療として事務所にカウンセリングを受けに来とるんや。｣

力矢｢グループを辞めたのは、パニック障害を患ってしまったから。
原因は、辞める前から続いてたストーカー。
元々陸が人間不信気味だったのは、皆知ってるよね？
それにストーカー被害が重なって、パニック障害というかたちで、脱退した今でも陸を苦しめてるんだ。｣

陣｢陸さんに、言ったら皆心配するやろうからって口止めされとったんや。だから脱退理由も隠してた。｣

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