Non genre【2】 (ページ3)

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壱馬side

壱馬｢まことー。これ、一口でもいいから食べ。｣

そう言って慎の前に出したのは雑炊。

｢体調悪い時はなるべく薄味にして、ちょっとでも食べられる量を増やした方がいい。｣
そう力矢さんが言ってたのを思い出して、なんとか作ってみた。

もともと辛いものが好きな俺は、
｢薄味ってどのくらいだ？…｣と思いながら常人の舌を理解しようとした。

…こんなに薄くて食べれるんか？
…ほぼ味ないやん、。

味の保証が出来ないので不安になりながらも慎にスプーンを持たせて食べさせようと試みる。

慎｢…ほんとに食べないとだめ？｣

こんなに薄味でも匂いがキツイのか、
涙目になりながら慎が聞いてくる。

壱馬｢一口だけ、ちょっとだけ、頑張ってみらん？｣

慎｢んっ…｣

躊躇しながら少し震える手でゆっくりとスプーンを口に運ぶ。

…お、割と美味しく出来たんかな？

慎が吐き出す様子はない。

壱馬｢どう？…｣

慎｢おいしい。お母さんの味に似てる。｣

壱馬｢そ、そか。よかったぁ。｣

とりあえず食べさせることに成功。

その後もゆっくりだけどスプーンを口に運んでくれて、結局半分も食べてくれた。

気温が高くて脱水も怖いからできるだけ水分も取らせて寝かしつける。

すると体調悪くなった時だけ現れる、甘えん坊まこが今回も登場し、慎のベッドに一緒に寝てやった。

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健太｢…これ起こさないとだめ？｣

瑠唯｢気持ちよさそうに寝てるし、無理に起こす必要ないんじゃない？｣

健太｢そうだね。けんたつかれたー。｣

陣｢あれ、2人は？｣

健太｢なんか寝てたからいいやーって。｣

陣｢起こしてこいや！笑もう晩ご飯やから！｣

瑠唯｢お腹すいたぁ。｣

健太｢ぎょーざ食べたーい。｣

陣｢人の話を聞かんかい！笑｣

(終)