Non genre【2】 (ページ20)

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事務所が近いので歩いていく。

だけど、今日は曇っててなんだか嫌な気分になる。

…雨降ったら困るし、はよ行こ。

早歩きでしばらく歩いていると、俺の前を、知っている後ろ姿の人が走っていた。

あれはっ…？

一瞬にして気が動転する。

いや、まさか、、、

ｯでもまさか、、あの人がここにいるわけない、！、

そう思いながらも半信半疑でその人の後をついて行く。

俺の記憶が正しければ、あの後ろ姿は、

陣｢陸さんっ！｣

?!……え？この声は、

知っている声がしてふと我に返る。

気がつくと俺は事務所の裏に来ていた。

そこには陣さんの姿があって、いつの間にか陸さんが目の前で過呼吸を起こしていた。

なんで陣さんが…？

しかもなんで陸さんがここに…？

俺らに言わんで陸さんとあってたん？

バレてはまずいので物陰に隠れて様子を伺うことにした。

陣｢大丈夫、大丈夫やで。もう怖い人おらんから。｣

陸｢じ、ﾊｧく、ｹﾞﾎｯ、ﾊｧﾊｧﾊｧ｣

陣｢落ち着け落ち着け。｣

…？なんで陸さんは過呼吸を、？

｢陣くん！陸！こっち！｣

そのうちまた知っている人の声が聴こえてきた。

…力矢さんだ。

リーダー2人は陸さんを連れて、事務所の裏からまるで誰かから逃げるように中へ入っていった。

それは長かったけど、俺にはまるで一瞬の出来事かのように感じられた。

…今起こったことが全く理解できない。

…リーダーは陸さんと会ってた、ってこと？

なんで俺らに言ってくれへんかったん、？

なんで、どういうことや、。

考えても考えても浮かんでくるのは疑問ばかり。

第一、もう脱退してちょっと経つし陸さんがここにいるのはおかしいはず。

じゃあなんで陸さんは、、、？、

わからん、わからん、、

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