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景瑚side
それから俺は、全治3ヶ月の怪我を負い、学校に行くことをやめた。
怖かったんだ。
上原潤に逆らった事。
大人数で襲われた事。
そして、大切なものを失った事。
全部、全部怖くなった。
親の代わりに面倒を見てくれている祖父に話をして、学校を辞めたい事を伝えた。
「俺、もう学校辞めるわ」
祖父「あ、ああ。」
「ごめんな」
祖父「なあ、景瑚。無理に理由を聞くつもりは無いが、お前の母さんに頼まれた事があるんだ」
「母さんに？」
祖父「ああ。お前を高校、大学まで連れて行って、まともな人生を歩ませてやって欲しいってな。」
「・・・」
祖父「これ。」
祖父はいきなり立ち上がり、引き出しに大切にしまっておいた通帳と印鑑を渡してきた。
通帳の名義は、なぜか俺の名前。
「なに、これ」
祖父「お前の母さんが、お前のために頑張って働いて貯めたお金だよ。」
「母さん、、が？」
祖父「そうだ。お前が大変な思いをしない様にと、お前が生まれてすぐ貯金を始めたと楽しそうに話してたよ」
「なんだよ、、それ、」
祖父「母さんのために、高校だけでも卒業してやってくれないか？」
「、、でも、今の学校には、もう、、行けない」
祖父「今の学校が嫌なら、そんなの転校すれば済む話だろう？大丈夫だ。お前は良い子なんだから。」
「じいちゃん、、、ごめっ、、」
祖父「男が泣くんじゃないよ」
「うんっ、、ありが、とう、、」
祖父「礼は母さんに言うんだよ」
「っ、、ああ。わかった、」
通帳の紙面を見ると、今の俺が手にするには多すぎるほどの金額が記載されていた。
こんな額、どれだけ頑張れば貯められるのだろうか。
今思えば、俺が幼い頃から、朝から晩まで働き詰めだった母さん。
家に帰れば俺の世話をして、父親に殴られ。
休む暇も無かっただろうに。
母さんにとって幸せだと思える瞬間はあったのかな。
何でここまで、、、
俺の涙は止まる事はなく、通帳を握りしめて祖父に泣きついた。
俺もまともになんなきゃ。
高校だけでも卒業してやる。
南高のやつらには、二度と関わらない。
それから今の西高へと転校し、少し悪さもしてしまうが休まず通っている。
もう、大事なものは失いたくないんだ。
大事なもの。
Aだけは、もう傷つけないよ。
．
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ホ ラ ン イ(プロフ) - 紗希さん» そう言っていただけて凄く嬉しいです（ ; ; ）頑張ります！コメントありがとうございました！ (2020年2月13日 15時) (
レス) id: 7b3bb3ca55 (このIDを非表示/違反報告)
紗希(プロフ) - はじめまして！めっちゃ面白いです！更新楽しみに待ってます！がんばってください＼(^^)／ (2020年2月13日 4時) (レス) id: 5c2152c875 (このIDを非表示/違反報告)
ホ ラ ン イ(プロフ) - ナナさん» ええええ全作品見ていただけてとても嬉しいです（ ; ; ）ありがとうございます！！頑張ります！！！ (2020年2月5日 19時) (レス) id: 7b3bb3ca55 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - めっちゃ面白いです！！今日一日、最高で最悪の更新も待ってます！ (2020年2月5日 4時) (レス) id: a2d6e4b6af (このIDを非表示/違反報告)
ホ ラ ン イ(プロフ) - コア！さん» そう言っていただけて、本当に嬉しいです（ ; ; ）更新頑張りますので、ぜひお待ちいただければと思います！コメントありがとうございました！！！ (2019年12月31日 22時) (レス) id: 7b3bb3ca55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ホ ラ ン イ | 作成日時：2019年12月7日 23時
