いかないで 2 ページ9
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もうすぐで駅に着いてしまう。
本当はちょっと足を止めて、話していたいのに。
そんなことを思っても、門限があるから。と少し早足で前を歩く彼女を見ていることしかできなかった。
でも、駅に着いても彼女はすぐ電車には乗らなかった。
「人が多いから、もうすこし後の便に乗ろうかな」
「え！本当に！？」
僕は思わず声が大きくなる。
だって、彼女といる時間が少しでも増えたんだもん。
嬉しくてたまらない。
最終便が到着するのは、今から30分後。
その短い時間すら、僕には贅沢なんだ。
人が少なくなるのを待ちながら、二人でベンチに座って話す。
何でも笑って聞いてくれる彼女がいると、いつも安心できる。
そしてとうとう最終便がやってきた。
「それじゃあまた今度ね、ばいばい！」
「あ、、うん、ばいばい、、、」
笑顔で手を振る彼女に、僕は作り笑いで手を振り返した。
上手く笑えてるかな、僕。
ゆっくりと走り出す電車。
少しずつ離れていく彼女は、最後まで手を振ってくれて。
もう随分と暗いけれど、帰り道は一人で大丈夫かな？
家まで送るって、何で言えなかったんだろう。
駅から出て一人で家まで歩く。
街灯に照らされる影は、僕一人ぼっちで。
また今度。
いつ会えるか分からないその言葉に、どんどん視界は滲んでいった。
泣いちゃダメだ。
いかないでほしいなんて、言えないよ。
「Aヌナ、大好きだよ」
次会えたら、絶対に伝えるんだ。
僕は一人、すぐにでも溢れてしまいそうな涙を我慢しながら彼女のことを想い続けた。
- F i n -
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続く
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からのぽてち - あの、リク良いですか？えっと、セブチのホシ君で、「Jast do it(思いっきり)」をテーマにしたやつを書いて欲しいんですが…あ、切ないやつじゃなくて元気な感じのやつ！できたらで良いですよ！ (2019年9月27日 23時) (
レス) id: c13b41d6ee (このIDを非表示/違反報告)
からのぽてち - オンニ！(笑)毎度お馴染み、からのぽてちです！ いやぁぁぁぁぁ！ソクミィィィィン！ウォヌ君のやつ泣いちまった。スングァン君も…切ないですね。 (2019年9月27日 23時) (レス) id: c13b41d6ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ホ ラ ン イ | 作成日時：2019年9月24日 1時
