透明アンサー 3 ページ7
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Aは今日も来ていなかった。
もしかしたらインフルエンザか？
なんて呑気なことを思っていた自分を殴りたくなった。
それは、彼女の席に泣きながら花瓶を置いた女子生徒を見てしまったからだ。
［あいつ、、昨日屋上から飛び降りたらしいぞ］
［親から虐待受けてたんだろ？］
［全然気づかなかったな、、］
［飛び降りって、、怖え！］
悲しむ生徒に紛れてコソコソと話す男子。
「なんで、、、」
俺はその時、初めて涙を流した。
Aがいない意味。
その花瓶の意味が分かった途端、涙が止まらなくなった。
また楽しそうに将来のことを話すAを見たかった。
難しそうな顔で問題を解くAを見たかった。
また俺に話しかけて欲しかった。
あの時の涙の意味を、聞いてあげれば良かった。
それから俺は、一週間ほど学校に行けなかった。
久々に登校すると、もうみんなは楽しそうに笑いあっていたんだ。
なぜそんな事が出来るのだろうか。
もしかしたら、君の髪の色や君の笑顔を、誰かがもう覚えていないのかもしれない。
俺は窓の外を見て、目の奥が熱くなった。
「窓の中の空いた席は、そこからどう映っているんだ？」
もうここにはいない彼女に問いかけてみる。
何やってるんだ、俺。
問題も世界のことも、君のことも。
知ったようなフリして、何一つ分かってなかったんだ。
君のことを少しでもちゃんと解っていられたなら、
あの変わらない毎日はずっと続いていてくれたのか？
そんな馬鹿みたいなことを思ってみても、
毎日のように鳴り出すアラームに無いものだと気付かされる。
代わり映えのない毎日。
でも、変えたいなら自分から動かなくては。
俺はいつものように学校へ行き、真っ先に屋上へ上がった。
彼女が飛び降りたと思われる位置に立ち、空を見上げる。
教室で消えたい心を隠して、傷つけて。
いつも隠し通して笑っていたA。
毎日笑顔で話しかけてくれたA。
ここから飛び降りて居なくなった君の笑顔を、俺は明日も忘れないよ。
- F i n -
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からのぽてち - あの、リク良いですか？えっと、セブチのホシ君で、「Jast do it(思いっきり)」をテーマにしたやつを書いて欲しいんですが…あ、切ないやつじゃなくて元気な感じのやつ！できたらで良いですよ！ (2019年9月27日 23時) (
レス) id: c13b41d6ee (このIDを非表示/違反報告)
からのぽてち - オンニ！(笑)毎度お馴染み、からのぽてちです！ いやぁぁぁぁぁ！ソクミィィィィン！ウォヌ君のやつ泣いちまった。スングァン君も…切ないですね。 (2019年9月27日 23時) (レス) id: c13b41d6ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ホ ラ ン イ | 作成日時：2019年9月24日 1時
