最 高 で 最 悪 4

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JS.side








僕の家系は結構有名らしく、名前を聞くだけで誰もが頭を下げる。




まだ幼かった僕は、両親は誰よりも信頼され慕われていると思っていた。





でもそれは、表向きの顔。





裏では邪魔なモノをいとも簡単に消し、自分達が有利になれるよう汚いことを沢山してきたようだった。






その中でも1番邪魔だったのが菖蒲家だった。






殺し屋として最も有名で、少しでも不利になる事はしない菖蒲家は、うちの父親は厄介だと嫌っていたらしい。





唯一お金を注ぎ込んでも手を組めなかった組織。






邪魔だと思った父親は、菖蒲家を壊滅させるために色々な殺し屋を雇い、菖蒲家を消し去った。







ただ唯一、一人娘である女の子を、
昔から僕の面倒を見てくれていたおじさんが殺すことができずこっそり逃してしまったらしい。






父親はそんな事は知ることもなく、今も汚い方法を使って会社を広げていった。



罪のない人間を何故殺すことができるのか。





僕はその事実を知って以来、ずっと父親の事が嫌いなんだ。







「君は僕を憎んでる？」


you「別に」


「嘘だ。手、震えてるよ？」


you「ヤニ切れです」


「今さっき吸ってたのに？」







悔しいのだろう。


憎いのだろう。





目の前に両親を殺した人物の関係者がいるのだから、何も思わない訳が無いんだ。





「君に謝りたかったんだ」


you「ジスさんが？」


「ずっと探していたんだよ、君のこと」


you「なんでですか？」







「僕の事を、助けてほしいから。」







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