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それから私達は最低限の荷物を詰め込み、旅立つ準備をする。
基地として使っていた建物にスニョンがデカデカとBring itと描き、ジフンに厳重に鍵をかけてもらう。
また戻ることがあるかもしれないから。
無理やりこじ開けると爆発すると言うなんとも近づきたくない建物へと化した。
WZ「また、3人で戻ってこよう」
HS「あぁ。」
「2人とも、私のわがままに付き合ってもらってごめん」
HS「何言ってんの！一生ついて行くぜ！！」
スニョンはいつものようなニコニコな表情で私に抱きついてくる。
「嬉しいけど暑苦しいぞスニョン」
WZ「今すぐ離れないと殺す」
HS「ごめんなさいジフン様」
銃を向けるジフンに土下座をしてジフンをなだめるスニョン。
これからどんな危険が待っているのか不安だが、
いつもと変わらない2人に思わず笑ってしまう。
この2人はこの命に代えても守りたい。
死なせてたまるか。
主にスニョンはハンヴィー
ジフンはマッスルカー
私はカタナで移動する。
私が先頭を走り、その後ろからジフン、スニョンと続く。
なるべく生存者がいそうな場所を目指しながらウォーカーがいれば一掃する。
スーパーやコンビニがあれば食料を調達し、燃料もあるだけもらう。
私達が居た基地の周りは、山道が続いており建物はほとんど見つからない。
数日かけてやっと数件家が建っている町までたどり着いたので、
一週間ほど休憩のできそうな物件を見て回る。
WZ「スニョンは先頭。
Aは周辺を注意してなるべく銃を使わず突入しろ」
HS.you「了解」
ジフンの指示通りに一軒の家へと突入し、中を注意深く観察する。
その家には2体ほどのウォーカーがいたが、スニョンが金属バットで倒す。
「私は二階に行ってくる」
HS「じゃあ俺は外のウォーカーを減らしてくるよ」
WZ「わかった。俺は一階を確認してくる」
それぞれ分担してくまなくチェックする。
少しでも油断をすると命取りだ。
外には車のエンジン音につられて付いてきたウォーカーが20体ほどいたが、
スニョンなら1人で大丈夫だろう。
私は二階へ上がり、１つずつ部屋を調べて行く。
ただ、何かこの家は他と違う。
きっとジフンもそれに気づいてこの家に入ったんだろうけど。
微かに血の匂いがするんだ。
それも、新鮮な血の匂い。
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作者名：ホ ラ ン イ | 作成日時：2019年9月1日 11時
