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本当に住んでやろうかと思ったが、ここな食料を独り占めするのは気が引けるのでやっぱり止めることにした。



私は持てるだけの食料を持ち、タバコもちゃんと貰っていく。

なんならタバコの方が多いくらいだ。



ライターも貰っておかないとな!!!

火は必ずいるから!!!



食料を詰めた袋と、タバコをパンパンに詰めたリュックを背負い、ミネラルウォーターを開けてカラカラだった喉を潤す。




タバコに火をつけてバイクにまたがり出発する。





行くあてはなかったが、宿を探さないと夜を凌ぐことは難しい。


思いつきで山奥にある廃墟の建物を目指すことにした。



あそこなら誰もいないだろうし。








と思っていたが、感は外れたようだった。




誰かが居る気配がする。


物音は全くしないが、気配だけは感じ取れる。




私は兄について何か手がかりがないかと聞き込みをしたかったので、

お邪魔しますと一言挨拶して建物へと入っていく。






誰かいんのか?まじで。


そう疑いたくなるほど静かだった。





一階を調べていくが、誰もおらず食料なども一つもなかった。




次に二階へと続く階段を登り、様子を見る。





すると微かに物音がした。



きっとあの奥の部屋だろう。




私はそっと近づき、ドアノブに手をかけようとした。




その瞬間カチャリと小さな機械音が鳴り、
目を凝らせば見える程度の細いレーザーが張り巡らされた。



あぶねぇ!!
このままドアノブ掴んでたら手無くなるところだった!!!




ただ、こんな仕掛けがあるということは誰かが居るということだ。




私はドアに向かって声をかける。



「おーい!誰かいますかー?」


おーい!!
と何度声をかけても返事はない。



ドアを叩こうと思ってもレーザーのせいで触れない。




これだけ用心深い人間だ。



多分容易く開けてくれることはないだろう。





そう思いドアから離れた瞬間、ドア越しに声が聞こえてきた。




?「お前、誰?」

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作者名:ホ ラ ン イ | 作成日時:2019年9月1日 11時

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