最 高 で 最 悪 2

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俺は窓を開ける。



「ねぇ！！！！君！！！！！」



そう叫ぶと、その少女はこちらをゆっくり見上げた。



？「なに？」



それだけ言って、銃をしまう。



「ちょっと話さない？」




今の彼女は、きっと昔のように頷いてくれなさそう。



なんて思っていたら、

少女はこっちに来いと指図してきた。




なんだよ、普通に話してくれるのかよ。




なんて戸惑いつつも顔がにやける。



俺は急いで彼女の家に行く。





話した事は何度かあるが、

いざこの普通じゃない家に上がるのは緊張した。





インターフォンを鳴らす。



彼女はすぐ出てきて、家まで上がらせてくれた。





「ねぇ、俺のこと覚えてる？」


？「覚えてますよ。ずっと。」


「そ、そっか。良かった。」



？「私には無い、楽しそうな笑い声を聞いて、

毎日泣いていましたから。」




俺たちの普通の日常は、

彼女にとっては喉から手が出るほど羨ましい日常だったなんて、

普通の俺には分からなかった。




「そんな、、、」


？「気にしないでください。

きっとそれが普通なんだから。」



「君のご両親、、、」

？「死にました。部下も皆んな。」



そうつぶやく彼女は、

悲しいのかどうなのかも分からない表情で目をそらす。



「そっか。。。」


？「あんなに皆んな訓練したのに、馬鹿みたい。

死ぬときは一瞬なんだもん。

なんで私だけ残して。。」



そう言って泣き出した彼女の泣き顔は、

昔と変わっていなかった。

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