最 高 で 最 悪 2

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WZ.side




今日からAが部活に来る。

朝から待ち遠しくてソワソワしてしまう。



放課後、部室の前で立ち止まる。



この部室の中に、もうAは来ているのか。



なんて想像するだけでニヤついてしまう自分に気持ち悪さを感じた。



この時を待っていた。

早くあいつと演奏したい。



どれだけの実力があるのかとても気になる。




部室の前で深呼吸をし、

何事もないような顔で部室へ入る。



Aはもう来ていた。

他の部員と話して、色々と教えてもらっている。



だが、男子部員ばかりのここでは、

下心全開のやつがAを口説いていた。



気持ち悪いまじで。



お前、ベースもまともに弾けねえんだから練習ぐらいしろよ。



そいつの日々の行動にイラついているのか、

Aに話しかけているから嫉妬して

腹がたつのか分からなくなった。



多分、後者なのだろう。




ってか、俺部長だぞ？

こっちに挨拶しに来いよ。



なんて、Aにも少し苛立ちをぶつけたくなった。



そんなことを思っていたら、

Aは俺の方へ近づいてきた。



来いよなんて思ったけど、

いざ来られると少し緊張してしまう。



俺ダサすぎ。

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