最 高 で 最 悪 2

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次はバスケ部だ。

5人ほど部員が出てきたところで、

周りの声援が激しくなる。



その理由は、部員を見てわかった。



一人だけ背高すぎて頭飛び出てるよ、ミンギュさん。




SC「こんにちは皆さん。

バスケ部部長のチェスンチョルです。」



そう言ってお辞儀をする部長さん。


他の部員も頭を下げる中、

ミンギュさんだけ女の子達に手を振っていた。


何やってんだ、あの人。


そう思って見ていると、

部長さんが肘でミンギュさんを殴って頭を下げさせる。



ミンギュさんってどこでもあんな感じなのかな、

なんて思うと笑えてきた。



SC「僕たちは、バスケが大好きで、

毎日厳しい練習ではありますが仲間と共に頑張っています。

皆さん、ぜひ興味があればお気軽に見学してきて下さい。」




そう言って少しフリースローを披露する部員達。



ミンギュさんがボールを持っただけで発狂しだす女の子達に、

流石に引くしか無かった。




それでも、あんな馬鹿そうなミンギュさんも、

ヒョイっと軽くゴールにボールを入れる。



あれはかっこいいな。



ミンギュさんがゴールを決め、

最後に部長さんがボールを持つ。



そこで何故か声援は減っていく。


え？？？何その静けさ？？


ミンギュさんが手を振ったりすると騒がしくはなるが、

部長さんのときだけやたらと声援が減る。



そのノリほんとに分からん、ついていけん。



ほら、ちょっと部長さん寂しそうじゃん！！

別に不細工ってわけでもないのに。

なんならカッコいいと思うんだけど？？



そう戸惑いながら部長さんを見る。



部長さんは狙いを定め、綺麗なフォームでボールを投げる。



そのボールが描く放物線はとても綺麗で、

コートに吸い込まれているんじゃないかってくらいすんなりゴールに入っていく。


カッコいい。


私は思わず拍手をしてしまった。



1人で恥ずかしくなったが、同じタイミングでチャニも拍手をしていた。


ミンギュさんがペンサっぽい事してるから、

女の子達の声援で拍手の音は消されている。



だけど、思わず拍手をしたくなるような部長さんの技に感動を隠せなかった。



部長さんはそんな私とチャニに気づいたのか、

照れ臭そうに少し頭を下げてきた。



え、ちょっと可愛い。ラクダみたい。



部長さんはうまくシュートが出来て嬉しかったのか、

最後はニヤニヤしながら壇上を降りていった。

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