最高で最悪 (ページ43)

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WZ.side

部活もいつも通り終わり、部員がちらほらと帰っていく。

俺は一人残って作業をしていると、なにやら廊下から声が聞こえた。

いつも作業をするときは、誰にも邪魔をされたくないので部室の鍵を毎回閉めて行う。

もしかして、部員が忘れ物でもしたのか？

なんて思い、ドアを開けてみる。

するとそこには、見たこともない綺麗な少女が立っていた。

「何してるの？」

なんて、俺からは滅多に声をかけないのに、

口から自然と声が出ていた。

その少女は自分のクラスを忘れた。

だなんてとぼけたことを言い、笑かしてくる。

そんなやついんのかよって

ただ、口で説明するより案内した方が早いと思い

、部室から出て彼女の教室まで連れて行く。

研修2年と言っていたので、別校舎になる。

どうしたらこんなところにたどり着くのか。

よっぽどアホなんだろう、この子は。

色々と他愛も無い話をしていると、彼女は僕の名前を聞いてきた。

話のネタに困ってきた頃だったので、僕も彼女の名前を聞いてみた。

すると驚いた。

彼女は、俺が会いたかった人だった。