最高で最悪 (ページ26)

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「菖蒲Aです。

そんな物騒なもの持ってたらきっとユンギ先生が黙ってないと思うので、

良かったらそのお友達も一緒に体術でも教えましょうか？？」

絶対あんたら説教3時間コースだぞそれ

？「本当に！！？いいの？！！

ありがとうA！！！

僕、ムンジュンフィ！中国からきたんだ！！

みんなからはジュンって呼ばれてるんだ！

よろしくね！！！！」

ブンブンと握手をしてくるムンジュンフィさん。

手、外れそうですよ。

？「僕はシュウミンハオ。よろしく。」

やっぱり愛想の無い男の子は、シュウミンハオさん。

愛想なさそうだけど、ちゃんと一礼する育ちの良さそうな子だ。

JN「じゃあA！

これからそのお友達も来るんだけど、

今から時間もらってもいいかな？？」

えー、タバコ吸いたいよ～

とは言えず、教えると言ってしまったがために

断る事は出来なかった。

「大丈夫ですよ～！

体術ならお任せください！」

そのお友達が来るまで、3人でたわいも無いお話をした

ジュン君は二年生でハオは一年生

2人とも昔から仲が良く、去年から韓国へ来たらしい。

JN「ねえねえ！

さっきA中国語話してたよね？？

どうして話せるの？？」

ジュン君は突然そんな質問をしてきた。

「んー、

詳しい話をすると長くなってしまうんですが、

簡単に言うと家柄ですかね」

へぇ～、よく分かんないけどそうなんだぁ

なんて、興味があるのか無いのかわからないジュン君は、

目の前に現れた蝶々を追いかけて遊んでいた。

いや、幼稚園児かよ

MH「家柄って、何か厳しい家庭とか？」

私の返答を掘り下げてくるハオ。

この子はなんか鋭そうで厄介だなぁ

「うーん、まあそんな感じかな？

でももう両親もいなくなって私1人だから、

今はお気楽な生活を過ごしてるんだけどね～」

とあっけらかんとして答えると、

なぜかハオはバツが悪そうにごめん。

と一言残し下を向いた。

「え！全然気にしないで。

そんな重い空気にしないでよ。

あ、そういえばお友達ってハオと同じ学年？」

少し悪い空気になってしまったので、

話を切り替える。

おいムンジュンフィ。

蝶々ごときでどこまで行ってんだ。

MH「うん。僕と同学年で同じクラス。

名前はイソクミンって言って、、、「お～い！」

ハオの口から聞き覚えのある名前を聞いた瞬間に、

聞き覚えのありまくる大きな声が遠くから聞こえた。