ドSの王子様 special 《川村壱馬》

異変 ページ9

Aside









今日もいつも通りメイドの仕事をこなす。


はずだったのに。


朝から災難ばかりで。


甘々かと思いきや急に怒るし。


振り回されっぱなしですよ壱馬さんには。


....まあ私も悪かったところあるんだけどね。







夜になるのが怖いなあ。


ああ、次の日歩けないかも知れない、




そんなことを考えてたら、林さんが前から走って私のところまできた。




林「鈴木さん！ よかった、ちょっと聞きたいことがございまして。」



「林さん、どうしたんですか？」




明らかに様子がおかしい。


私に用があるなんて滅多にないから。




林「実は..... 壱馬様が.....」


「壱馬？」


林「私が壱馬様の部屋に行った時、すごく暗かったんです。 ドアに振り向きもせず、なにか考え事をしてるような...」


「え...？」


林「とにかく、なにかあったのではないかと思いまして、鈴木さんにお聞きしたかったのですが、なにか壱馬様に変わったご様子などありませんでしたか？」





もしかして、私が怒らせたから....？


でも怒らせてるだけなら考え事なんてしないか


しかも、同じようなことなら前にも何度かあった。


いつもそばにいる林さんが壱馬の違和感に気づいてるってことは、もっとなにか違う理由が....？





「....私、本人に聞いてきます」


林「お、お気をつけて...」









.









.









.









まさか林さんの嫌な勘が当たってしまうなんて

この時の私は思ってもいなかった。






.

荒れた部屋→←満たし満たされ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す