ドSの王子様 special 《川村壱馬》

作り笑い ページ4

壱馬side





さすがにやりすぎたか？


でもしょうがないじゃん。




からかってるだけって思ってるかもしれないけど、俺だって理性保つの必死で。


ほんとは襲いそうになったけど寸前で我慢したんだからな。


目瞑ってるの見たらあまりにもかわいくて、なぜか笑いが込み上げてきてつい笑ってしまった。


そしたら怒って出てっちゃったんだよな〜


ったく、めんどくせえやつだわ。


しょうがねえ、着替えて行くか。









.








朝の挨拶でみんなが俺の部屋の前に整列する。




「「おはようございます、壱馬様」」


壱『おはよう』




そしていつもの笑顔を。


段々疲れてきたんだよな、この笑顔。


作り笑いほど疲れるもんねえよ。


前まではどこにいても気張ってなきゃいけなくて、隙みせるとか以ての外だったけど


今では唯一Aが俺の心の支え。


A以外にどう思われようがどうでも良くなってきた。


Aさえいてくれれば。




ふと通り過ぎて気づいた。


この整列の中にAがいないことに。





はあ、あいつ俺に盾つこうとしてんのか？


どうやっても勝てるわけないのに。


あとでお仕置きだな。









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