ドSの王子様 special 《川村壱馬》

お目覚め ページ1

Aside






壱馬と付き合ってから早１ヶ月。



変わらず私は川村家のメイドとして働いている。





壱馬様の起床のお時間。



今までは林さんが起こしてたんだけど、壱馬様たってのご希望だそうで、私が起こす係になった。





「失礼します」





壱馬の部屋はいつ入ってもきれい。


さすが綺麗好きだな...と関心しつつ、ベッドに向かう。




「壱馬、起きて、朝ですよ〜」




そう言って体を揺らす。


だけど起きる気配ゼロ。


これも日常茶飯事なので、今度はほっぺをつねってみる。




「......ダメか」




その瞬間、ほっぺをつねっていた右手を掴まれ、そのままベッドの中へ。






壱『....朝からほっぺが痛えんだけど』


「な....！ 起きてたの！？」


壱『そりゃ起きるわ......』





私は今、壱馬さんに抱き寄せられています。


その上顔がすぐそこにあります。


心臓が爆発しそうです助けてください






壱『あーあ、最悪な朝やわ。 誰かさんのせいで。』


「......なんかすいません。」


壱『その誰かさんが俺が喜ぶようなことしてくれたら話は別なんだけどな〜』





はいきた、ドS発動。


いつまで経ってもこのドSは治らないし、私も慣れない。



でも早く起きてくれないと私の心臓も持たない...


ここはもうこうするしかない.....！







私は、目の前にある壱馬の唇に軽くキスをした。







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