星空が降る夜に 《北×慎》

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you side






明「よし、じゃあ今日はこの辺で終了！ また明日色々教えるね！」

「わかりました！ ありがとうございます、お疲れ様でした！」




バイバイと手を振る明日香先輩にペコってお辞儀をして、体育館を出た。




？『おい！』




この声は....と思って振り向くと、やっぱり思った通り。




「長谷川くん？」

慎『これ...』





長谷川くんが渡してきたのは、私がいつも部活のこととか、覚えなきゃいけないこととかを書いてるメモ帳だった。

私は覚えるのが遅いから、こうやって書かないと覚えられないから、このメモ帳がないと多分マネージャーの仕事ができない。




慎『大事なもんでしょ』

「ありがとう！」

慎『....ん』




ほんと素っ気ない返事だなあ。

でも、悪い人じゃないのは知ってる。






慎『...てか俺のこと、ただの怖い人だと思ってるわけ？』

「え？」

慎『メモ』

「な、え、メモ帳の中みたの！？」

慎『みたんじゃない、みえてたの』





そのメモの中には、仕事の内容だけじゃなくて、部員のこととかも書いてある。

まさかよりによってそのページをみられるなんて....




「最初の印象は怖かったんだもん....」

慎『ふーん...』




部員のことに関しては、初日の印象しか書いてない。

これから書き足そうと思ってたのに...！




慎『...じゃあ今は？』

「いま、？」

慎『今はどう思ってんの』

「えっ...と、ふ、不思議な人...？」

慎『なんだよそれ、笑』







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