幸せを貴方に (ページ5)

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マスターと彼女。ページ5

そっと中に入ると優しさそうなマスター。

｢いらっしゃい、｣

渋いかっこいい声。ｔｈｅマスターって感じ。

｢何になされますか？？｣

席についた俺にメニューを持ってきた彼女。

『あ、えっと、この特製コーヒーを』

｢かしこまりました。｣

ふわっと笑ってマスターの方に駆け寄っていく。

あぁ、これが一目惚れなんだって、思った。

スマホに目を移すと玲於と涼太君と表示されていた

玲於隼、今どこ。

涼太君隼! 今どこ??

え、え、なんでそんな聞いてくんの？

俺カフェおるよ!

玲於馬鹿か、リハ始まるぞ

｢え！？！？｣

カフェに響き渡る俺の声。

びくっとしてコーヒーを持って来た彼女。

｢どうなさいましたか、？｣

『あ、いや、仕事が始まってしまうみたいで』

｢そうなんですか！？テイクアウトにしますね！
もう少し待ってください！｣

そこまでしてくれるの！？

可愛いカップに入れて渡してくれた。

｢お仕事頑張ってください！｣

そんな笑顔で言われたら小森、頑張れます。

｢これ、良かったら。｣

少し、俺もカッコつけさせてください。