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玲於10 ページ11

しばらく無言で歩いていると
景色がひらけた

まばらに人がいて
ちょっとした甘味処があったり
おみやげ屋さんもあって
みんな楽しそうに満喫している

玲於「…ベンチあいてる」

ボソッと言った言葉が聞こえて

A『うん…』

そう答えるのが精一杯だった

玲於くんと並んで座る

手は繋がれたままだ

ちょこんと
玲於くんの膝の上に
2人の手が乗せられた

玲於「…いい眺めだな」
A『うん…きれい…』

繋いでる手のことは
話題に出てこない

てか…会話がさっきみたいに出てこない
曖昧なこの会話の距離を
何とかしたくて

思い切ってきいてみる

A『玲於くんて…女友達とも手を繋ぐの?』

玲於『お前バカなの!?』

初めてこっちを向いた玲於くん笑

A『あははっ』

言い方が
いつもの調子に戻っていて
おかしくなった

玲於「好きな子としか繋がねぇだろ普通!」

そういうと
みるみる赤くなる顔

A『玲於くん顔あかい笑』
玲於「お前もだし笑」

A『手汗、気になるから1回離して笑』
玲於「嫌だよやっとつないだのに笑」

A『じゃあ、いつ離すの笑』
玲於「もう離したくない」

急に真面目な口調になる玲於くん

どう答えたらいいのかわからず
黙り込んでしまう
もちろん私だって同じ気持ちだけど…

玲於「A…」

名前を呼ばれ
顔を覗きこんできた

A『近いよっ…』

玲於「お前がすき。」

まっすぐ見つめられ
恥ずかしすぎて
目をそらした

下を向いたまま
A『うん…。』

そう返事をすると
玲於「うんて…俺の彼女でいいってことでいい?……ってゆーかぁ…そうする!」

A『ちょっと!勝手!笑』

玲於「返事遅いのが悪いじゃん笑」

クスクスと二人で笑い合う

玲於「神社行こう。縁結びだからココ」

A『来たことあるの?』
玲於「ねーわ笑。めちゃググッた今日のために。」

ニヤニヤが止まらない
そんなことするんだ笑

いつも涼しい顔して
何でも出来る感じなのに
私のために下調べしてくれてたなんて

玲於「おいニヤけすぎ」

軽く頭を小突かれる

A『ありがとう玲於くん。本当はすごい嬉しい。』

玲於「Aのそーゆー素直なとこ、俺すき。」

A『玲於くん好き好き言いすぎ』

もう、なんなの。
心臓がもたない

そんな気持ちを知ってか知らずか
その日は手を繋いだまま
1日を過ごした

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作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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作者名:teruteru | 作成日時:2019年1月18日 0時

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