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紫「ぶっすー」
「ちょっぽやめぺよ」
紫耀が私のほっぺをぎゅっと
押しつぶして離してくれない。
偶にあるんだよな、紫耀のこーゆうの。
「もーほんとにはなしてってば。」
可愛いなあと思いながらくすくすと笑って
紫耀の手を退けた。
すると今度は紫耀は足で私のお腹のあたりをくすぐった。
「ねーもう、本当に何！(笑)」
紫耀の両足を掴んで、そのままおもいっきり
振り投げた。
紫耀はにやりと笑いながら仕返しのように
私の腕を引いた。
必然的にベットで紫耀に覆い被さるような形。
紫「する？」
そんなの、こういう話になることは当たり前なのだ。
紫耀はそれを狙って甘えてくる。
「しない」
紫「なんで？」
「今日、きてるから。」
紫「....そっか。」
嘘。全然きてなんてない。
ただ、今はそういう気分になれない。
きっと身体を重ねれば直ぐに快感を得られるし
幸せだって実感もできる。
だけど、それには中毒性があることを忘れてはいけない。
辛くなるのは、私だけじゃなくて紫耀も。
紫「元気ないやん」
「元気ないと嫌い？」
紫「めんどいなーお前。」
紫耀はにこりと微笑んでまるで愛犬を愛でるかのように私の頭を撫でる。
紫耀は多分、わかってる。
最近の私がそういうことを断るってこと。
私のきてるなんてのは嘘ってこともわかってる。
でも紫耀は優しいから、それ以上何も入ってこない。
紫「何かのむ？」
「お酒が飲みたい」
紫「あーほ。未成年。」
「紫耀だって未成年なのに偶に飲んでるでしょ。知ってるんだから私。」
紫「俺は男やから。」
男とか女とか、子供とか大人とか。
世の中そればっかりだ。
私がむすっとした顔をしたのに気がついたのか紫耀が口を開いた。
紫「男からするとな、女の子は大切に扱わんとすぐ壊れてしまう気がするんやで。」
「お酒なんかで壊れないもん」
紫「違くて、気持ちの問題。
女の子は身体も過敏やし、ふわふわしとるし
ふにゃふにゃだし。男はそんな栄華一生待ったってこない。よーは、女の子って男にとったらロマンに溢れてるわけ。」
「変態、ばーか。」
紫「男なんてみんなそんなもんやで。
だからこそ女に拒まれたらそりゃ傷つくし。」
そんなことを聞くと
なんだか急に申し訳なくなった。
紫「だけどそれ以上に守りたい、傷つけたくないって気持ちがあるから別にええねん。
こーやって隣にいてくれるだけでも。」
ばか、嬉しくなっちゃうじゃん。
気持ちに応えたくなっちゃうじゃん。
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ぴ(プロフ) - やばいヤツですね。見つけてしまったこのかなんとも言えな感覚は久しぶりで嬉しいです。深くて深くてまるで溺れるナイフの進化版を読んでいるようです。ラストスパート頑張って下さい。楽しみにしています。 (2017年7月20日 1時) (
レス) id: 4eec252e97 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 更新楽しみに待ってます！占ツクで一番好きな作品です！ (2017年6月28日 23時) (レス) id: 0e9f8935cb (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - 更新楽しみに待ってました！2人が思い合っているのに2人の関係性に読んでいて切なく泣きそうになります。紫耀くん、廉くんどちらとも結ばれて欲しいのが本音ですが、最後にどちらを選ぶのか凄く気になります！大好きな作品なので時間がある時に何回も読み返してます^^ (2017年5月17日 1時) (レス) id: 90116ced49 (このIDを非表示/違反報告)
ちさと(プロフ) - はじめまして。この作品の1つ目はありますか？素敵な作品なので読みたいです！宜しくお願い致します。 (2017年4月23日 10時) (レス) id: 87b7aec49a (このIDを非表示/違反報告)
せなー(プロフ) - 初コメ失礼致します。久しぶりに好きな作風の作品に出会い、更新分まで読ませていただきました。離れなければいけない恋、なんとも切なくて素敵です。これからも更新頑張ってください。 (2017年4月6日 16時) (レス) id: 3c581ac854 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふる
| 作者ホームページ：http://twitter.com/ei_njo
作成日時：2017年4月3日 20時
