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「廉?」

廉「あぁ、ごめん。昔のこと思い出してた」

デジャヴ。
私も今、廉と出会った頃を思い出してた。

「私、昔は蒼かった」

廉「なにゆーてん」

廉はクスッと笑いながら、私の頭を撫でた。


廉「このキーホルダー。
ほんまに可愛くないよなあ」

「可愛いじゃん!」

可愛くないといいつつ、
ちゃんと鍵と一緒につけてくれるんだ。
廉はそーゆう人。


廉「俺、Aのこと大事にできてる?」

「.....できてる。できすぎてる。
私のこと甘やかしすぎだよ。」

できてないのは私だよ、廉。
廉は優しくて、勉強できて、かっこ良くて
完璧なんだよ。


廉「なーらよかった。
よし、勉強みたる。いまどのへんやっとるん?」

廉はふんわり微笑んで立ち上がって
私の机に向かった。
そこに廉のどんな感情があったかなんて
私には知る由もなかった。


.



俺は嫉妬深い男だと思う。


例えばあの時、
付き合い始めてまもなく
Aがジンに向かって微笑んだ時
俺の中で猛烈な嫉妬心が生まれたのをよく覚えている。

彼女にそんな気はないとわかっていても
それでも俺はいい気がしなかった。


廉「あーもしもし顕嵐?
俺やけどー。いま大阪おるんやけど...さあ」

顕「はっ?大阪?まじかよ」

廉「.....お土産さ...なにがいいかなって」

顕「..........廉、泣いてんの?」


ホンマ、阿呆みたい。
高三にもなって涙流すとか。

顕「........結城?」

廉「顕嵐、黙っとってほしい」

顕「何をだよ」


好きとか嫌いとか欲しいとか
そう言う言葉は結局
いずれ誰かしらを傷つけて
犠牲にするものなのだと知った。



廉「顕嵐、おまえにかかっとんねん」


それでも俺には
そういうありきたりな言葉にかけるしかなかった。

.

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設定タグ:平野紫耀 , 永瀬廉 , 神宮寺勇太   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - やばいヤツですね。見つけてしまったこのかなんとも言えな感覚は久しぶりで嬉しいです。深くて深くてまるで溺れるナイフの進化版を読んでいるようです。ラストスパート頑張って下さい。楽しみにしています。 (2017年7月20日 1時) (レス) id: 4eec252e97 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 更新楽しみに待ってます!占ツクで一番好きな作品です! (2017年6月28日 23時) (レス) id: 0e9f8935cb (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - 更新楽しみに待ってました!2人が思い合っているのに2人の関係性に読んでいて切なく泣きそうになります。紫耀くん、廉くんどちらとも結ばれて欲しいのが本音ですが、最後にどちらを選ぶのか凄く気になります!大好きな作品なので時間がある時に何回も読み返してます^^ (2017年5月17日 1時) (レス) id: 90116ced49 (このIDを非表示/違反報告)
ちさと(プロフ) - はじめまして。この作品の1つ目はありますか?素敵な作品なので読みたいです!宜しくお願い致します。 (2017年4月23日 10時) (レス) id: 87b7aec49a (このIDを非表示/違反報告)
せなー(プロフ) - 初コメ失礼致します。久しぶりに好きな作風の作品に出会い、更新分まで読ませていただきました。離れなければいけない恋、なんとも切なくて素敵です。これからも更新頑張ってください。 (2017年4月6日 16時) (レス) id: 3c581ac854 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ふる | 作者ホームページ:http://twitter.com/ei_njo  
作成日時:2017年4月3日 20時

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