036 紫耀 ページ37
「いつまで膨れてんのや」
永瀬廉は罪な男や。容姿に文句はないしそれなりに優しいから色んな女にモテる。
なのに、なのに、なんで！！
「悪かったて、お前の再会した恋人？やって知らんかってんもん」
「恋人やないし！なんやねんおまえ！嫌味な奴やな！！」
Aちゃんが帰宅して俺の怒りの矛先はすっかり廉に向いていた。
「いや〜でもお前が今まで話してた純朴な可愛こちゃんってAのことだったと思うと笑えるわ」
「Aって呼ぶな！阿保！」
「せやから安心せえよ、俺は女嫌いやから」
そういう問題やないねん。廉には気がないとしても向こうは満更でもなさそうやないか。
廉と話す度に頬を赤らめるAちゃんに俺が気付かなかったとでも思ってんのか？
「なあ、俺ら親友やん。ここで天秤に賭けようや」
「くだらん」
「あっ！ちょ最後まで聞けや！」
廉はイヤフォンを耳にして俺の声を遮断。
でも俺は負けじとイヤフォンを略奪。
「おまえホンマにしつこい」
「わかった、これで言いたいことは最後や。よーく聞け」
「俺、あの子。本気やねん」
「あそ。つーかそんなん俺に関係ないってば。」
「嘘やろ。女嫌いなお前が家に女あげるなんておかしい」
「女？」
「女や。なんやAちゃんが男やと思ってたとでも言いたいんか？」
「女..か。」
「わかったか？わかったやろ」
「おう。女はみんな魔術師や。わかったから、頼むから帰ってくれ。」
あんまりしつこい俺に飽き飽きしたのか
廉は俺の背中を押して半ば強引に玄関へ
「ええか！おまえっ「じゃあな」
俺の言葉は玄関の扉で遮られた。
廉が女嫌いなことは俺が一番よく知っとる。
けど、なんとなく
Aちゃんのことは特別で、受け入れてるのではないかということも感じていた。
「嫌やな、なんでもわかるって。」
親友やからこそ、俺は彼奴に敵対心を燃やしていた。
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岸担 - めっちゃ好みの小説です！これからどうなるのかすごーく気になります！！ (2021年4月8日 22時) (
レス) id: 5f8b86b974 (このIDを非表示/違反報告)
いっしー(プロフ) - オリフラ外したがいいと思いますよー！ (2016年12月22日 20時) (レス) id: 21ef9b6105 (このIDを非表示/違反報告)
三日月 時雨(プロフ) - オリジナルフラグは外した方がいいですよ。更新、頑張ってください (2016年12月20日 16時) (レス) id: 0c75efff46 (このIDを非表示/違反報告)
美夢蘭(プロフ) - 永瀬くんの過去がめっちゃ気になります！！紫耀くんと岸くんと主人公の三角関係。今後の展開が楽しみです！応援しています！！ (2016年12月20日 13時) (レス) id: cab08090a2 (このIDを非表示/違反報告)
ふぇるたむたむ(プロフ) - 初コメ失礼します！めちゃめちゃ好きです！とにかく好きです！出てくる人たちみんな好きなのにストーリーが最高だからもっともっと好きになりそうです、この後の展開とこれからのストーリーが気になって気になって夜も眠れないかもです（＾＿＾）☆更新待ってます！ (2016年12月19日 23時) (レス) id: 5b9175f849 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふる
| 作成日時：2016年12月12日 22時
