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「今日もまた浮かない顔」
大学内の日当たりの良いベンチで1人で座っていた私に声をかけてくる
最近、私の中の当たり前が少しずつ変わってきた。
永瀬くんとよく話すようになった
紫耀くんに告白された
優太と距離ができた
「おはよう永瀬くん」
こうやって少しずつ変わっていくんだ
見える世界も、優太と私も...
「今度は何があったん？」
永瀬くんの柔らかい声に思わず甘えてしまいたくなる
「何もないよ」
「嘘つけ」
「...私ってそんなに顔に出やすいかな」
「んー。」
永瀬くんは私の質問には答えずに手に持っていたカフェオレを差し出して、そのまま私の隣に座った
「ありがと..」
永瀬くんの優しさが心に染みる
話したら楽になるのかな？
でもなんとなく話したくなくて、それはきっと優太を敵視している様に聞こえそうだからで
そんなの絶対に嫌なのだ
優太は私の大切な存在だから
「ええな、おまえは悩みが尽きなくって」
「え？」
「悩めるっつーことは選択肢が多くてそっから選び放題っちゅーことやろ？」
「...そんなもんじゃないよ」
「そんなもんやで」
不思議だ。そんな簡単なことではないはずだと思っても永瀬くんが‘‘そんなもん”といえばそんなもんなのかという気もする
「幼馴染が急に男の子に見えてきたらどうすればいいの」
「なんやねんそれ(笑)」
「私の知らない人みたいだった、怖いと思っちゃったの...」
なんでこんなに簡単に涙が出るんだろう
止めなきゃ、永瀬くんのこと困らせちゃう..
「泣くなや」
「ごめんね、ごめん...」
永瀬くんは私の頬に落ちた涙を拭ってくれた
そしてふわっと永瀬くんの胸の中に顔が埋まった
「..っ永瀬くん？！、」
「早く泣き終わらんとずっとこのままやで」
どうしよう。永瀬くんに抱きしめられてる。
そう考えただけで涙はいつの間にか止まって永瀬くんの胸から脱出した
「泣き止めるやん」
「..っか、からかわないで」
「やり直せばええねん」
「え？」
「幼馴染っつーのはそんな簡単に壊れてしまうもんなんかね」
私にとって優太は大切な幼馴染
確かにあの時怖いと思った、でもそれは
私達が過ごしてきた時間を全て壊す様な事なのだろうか
違う。そんなことない。
「戻れるかな..」
「おまえ次第」
永瀬くんは立ち上がり私のおでこをツンと叩いて行ってしまった
胸のうちから湧き上がる熱い感情が
いつの間にか私の悩みを吹き飛ばしてた
同時に私の胸は何故だかドキドキしていたんだ
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岸担 - めっちゃ好みの小説です！これからどうなるのかすごーく気になります！！ (2021年4月8日 22時) (
レス) id: 5f8b86b974 (このIDを非表示/違反報告)
いっしー(プロフ) - オリフラ外したがいいと思いますよー！ (2016年12月22日 20時) (レス) id: 21ef9b6105 (このIDを非表示/違反報告)
三日月 時雨(プロフ) - オリジナルフラグは外した方がいいですよ。更新、頑張ってください (2016年12月20日 16時) (レス) id: 0c75efff46 (このIDを非表示/違反報告)
美夢蘭(プロフ) - 永瀬くんの過去がめっちゃ気になります！！紫耀くんと岸くんと主人公の三角関係。今後の展開が楽しみです！応援しています！！ (2016年12月20日 13時) (レス) id: cab08090a2 (このIDを非表示/違反報告)
ふぇるたむたむ(プロフ) - 初コメ失礼します！めちゃめちゃ好きです！とにかく好きです！出てくる人たちみんな好きなのにストーリーが最高だからもっともっと好きになりそうです、この後の展開とこれからのストーリーが気になって気になって夜も眠れないかもです（＾＿＾）☆更新待ってます！ (2016年12月19日 23時) (レス) id: 5b9175f849 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふる
| 作成日時：2016年12月12日 22時
