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午前10時にハチ公前で待ち合わせ
なんてかっこいいことは
私にとって初めてで、そしてその相手が優太以外の男の子ってこともやけに私を緊張させる
約束の時間まであと10分はあるはずなのに
紫耀くんは既に私のことを待っていた
なんとも目立つ。シンプルな格好をしているのにも関わらずお洒落でただならぬ存在感。黒のハットなんてものは紫耀くんの為にあるようなものだ。
「ごめん紫耀くん、遅くなっちゃった」
「お！おはよ。何言ってんねん10時やで待ち合わせ」
「だって紫耀くん待ってたっぽいし」
「Aちゃん早く来そうやなって思ったから。でも女の子待たせるわけにはいかんやろ？」
やから30分前にはおった〜なんて聞いたら
なんだか申し訳なくなってしまう
「なんか紫耀くんすごくかっこいい」
カッコよくなったのは外見だけじゃなくて中身もだった。女の子の理想はきっと紫耀くんみたいな男の子なんだろう
「...それ狙って言っとる？」
「え？」
「...あーもうっ！あかんわ！行こうか！」
紫耀くんは少し強引に私の手を引いた
...ってこれは
「紫耀くん！手！！！」
そう。紫耀くんと手を繋いでいる。
私はこんなの初めての経験だから焦る
「ええやん、練習やで？練習。」
紫耀くんはお得意のふにゃっとした笑顔でこちらを見てからまた手をぎゅっと握りしめて少し前を歩き始めた。
いくらなんでもハードルが高い。男の子と手を繋いで歩くこと自体経験がない私。それに加えて相手が紫耀くんだ。こんなに緊張することが今までにあっただろうか。
「緊張しとるやろ」
「...うん」
信号待ちで横に並んだ私たち。
こうやって並ぶと紫耀くんはとても大きく感じる
「安心して、俺も緊張しとる」
紫耀くんも緊張？
私だけじゃないのか、世間一般なのか。手を繋ぐと相手が誰であれドキドキするのは自然現象なのかと思うと何だかやけに安心した
「私さ、練習なのに緊張してて。でも私だけかと思ってたら紫耀くんもだったんだね」
「ドキドキしとるよ、俺」
「え？」
「Aちゃんと手繋いでドキドキしとる」
そのまま信号は青になって
紫耀くんはまた少し強引にでもどこか優しく手を引いた
紫耀くんの頬が少し紅くなっている気がして
でもすぐに、違う。これは人間の自然現象なんだって思い出した
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岸担 - めっちゃ好みの小説です！これからどうなるのかすごーく気になります！！ (2021年4月8日 22時) (
レス) id: 5f8b86b974 (このIDを非表示/違反報告)
いっしー(プロフ) - オリフラ外したがいいと思いますよー！ (2016年12月22日 20時) (レス) id: 21ef9b6105 (このIDを非表示/違反報告)
三日月 時雨(プロフ) - オリジナルフラグは外した方がいいですよ。更新、頑張ってください (2016年12月20日 16時) (レス) id: 0c75efff46 (このIDを非表示/違反報告)
美夢蘭(プロフ) - 永瀬くんの過去がめっちゃ気になります！！紫耀くんと岸くんと主人公の三角関係。今後の展開が楽しみです！応援しています！！ (2016年12月20日 13時) (レス) id: cab08090a2 (このIDを非表示/違反報告)
ふぇるたむたむ(プロフ) - 初コメ失礼します！めちゃめちゃ好きです！とにかく好きです！出てくる人たちみんな好きなのにストーリーが最高だからもっともっと好きになりそうです、この後の展開とこれからのストーリーが気になって気になって夜も眠れないかもです（＾＿＾）☆更新待ってます！ (2016年12月19日 23時) (レス) id: 5b9175f849 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふる
| 作成日時：2016年12月12日 22時
