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「もしも〜し、Aちゃーん？」
紫耀くんに顔の前で手を振られ我に帰る
でも、やっぱり...
「...デート」
だってデートって！女の人と男の人が2人きりで、手を繋いで。ラブラブして。
とてもじゃないけど私にはそんな経験値は0なわけで..
「そんな深く考えんなって〜」
あ〜もうほんまにっ(笑)と
紫耀くんの顔からは笑みがこぼれる
「..Aちゃんは彼氏ほしいと思ったことないん？」
「彼氏？」
彼氏。彼氏か〜。
そういえばない。
つーか恥ずかしい話恋愛ってものを知らないの
まず恋愛がどうやったらできるものなのかすら
「...欲しいとか欲しくないとかよくわからない」
「それはAちゃんが岸くんしか知らんからやな」
そうや、絶対そうやって
自ら問いかけては自答する紫耀くん。
「さっき変わりたいって言ったやろ？ならまずは見る世界から変えてかんと」
...見る世界か。
恋愛って見える世界が変わるものなのか
私にはよくわからない
でもやっぱりさ..
「いきなりデートってのはちょっとレベル高いっていうか..」
「大丈夫。俺は練習だと思えばええねん。デートの練習のデート。な？」
ここまでくるとなんやかんや言い包まれてしまいそう
でもまあ、練習なら。
紫耀くんは私の為を思って練習させてくれるんだよね。
恋愛豊富そうな紫耀くんの具合は
今の紫耀くんを見ればよくわかる。
むしろこれはチャンスなのではないか？
‘‘デートの練習のデート”
そんな経験は多分めったにできない
うん、これは変わろうとしてる私への紫耀くんの優しさだ
「デートの練習。したい」
「おしっ！きーまりっ！」
わざとらしくガッツポーズを決めて
優しい笑顔をこちらに向ければ
やっぱり紫耀くん、ちょっと変わったなって思う。
悪い意味とかじゃなくて、全然良い意味で。
なんか前より生き生きしてるっていうか。
「今度の土曜日。予定ある？」
「ないよ」
私の予定が埋まることなんて
バイトか優太かってところで
もちろん土曜日は空白
「じゃ、決定な」
「わかった、楽しみにしてるね」
デートの練習
最初は少し躊躇ったのに今は楽しみにしてる自分がいる。練習って聞いて不安がとんだから。私って単純脳だ
「..もうほんまに」
紫耀くんは何か言いたそうだったけど
その言葉は聞けなくて
「じゃあね、鈍感ちゃん」
そういって私の頭をまたポンポンして行っちゃった。
あ、またこのキュンってなる奴。
もしかしたら紫耀くんは魔法使いなのかもしれない
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岸担 - めっちゃ好みの小説です！これからどうなるのかすごーく気になります！！ (2021年4月8日 22時) (
レス) id: 5f8b86b974 (このIDを非表示/違反報告)
いっしー(プロフ) - オリフラ外したがいいと思いますよー！ (2016年12月22日 20時) (レス) id: 21ef9b6105 (このIDを非表示/違反報告)
三日月 時雨(プロフ) - オリジナルフラグは外した方がいいですよ。更新、頑張ってください (2016年12月20日 16時) (レス) id: 0c75efff46 (このIDを非表示/違反報告)
美夢蘭(プロフ) - 永瀬くんの過去がめっちゃ気になります！！紫耀くんと岸くんと主人公の三角関係。今後の展開が楽しみです！応援しています！！ (2016年12月20日 13時) (レス) id: cab08090a2 (このIDを非表示/違反報告)
ふぇるたむたむ(プロフ) - 初コメ失礼します！めちゃめちゃ好きです！とにかく好きです！出てくる人たちみんな好きなのにストーリーが最高だからもっともっと好きになりそうです、この後の展開とこれからのストーリーが気になって気になって夜も眠れないかもです（＾＿＾）☆更新待ってます！ (2016年12月19日 23時) (レス) id: 5b9175f849 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふる
| 作成日時：2016年12月12日 22時
