一夜だけ一緒に

今すべきこと ページ36

壱馬 side




慎「すみません、いきなり.....」



壱馬「いや、全然」



慎はホントにすごい





周りとは違う意味で捉えるとことか


後輩だけど尊敬する




慎「それ、臣さんは知ってるんですか？」


壱馬「いや、言ってない」


慎「言わないんですか？」


壱馬「.....わからん」


慎「僕は言ったほうがいいと思います。それが壱馬さんのする事だと思います。って、すみません、また」



やっぱ、言った方がいいよな

臣さんは心から憧れる先輩だけど、もう絶好されてもいい

どう思われても、手を出されても全然いい



壱馬「言う、ありがとな、慎」


慎「いやいや僕は何もしてないっす、あっ今から行きます？」


壱馬「行くって？」


慎「臣さんのとこ」


壱馬「行こう、かな」


慎「僕はじゃあ帰りますね」


壱馬「じゃあまたな、ありがと」


慎「臣さん、きっとわかってくれると思います」





そう言って帰って行く慎



去り際までカッコいいって...........笑笑




慎に背中をおされて踏み出せた




今俺のしないといけないことは、臣さんに真実を話すこと




そりゃ、ちょっと、いや、めっちゃ怖いけど




臣さんに話したら何かひとつは変わるかもしれない









無我夢中で臣さんの家まで走ると、ようやく見えてくる臣さんの家








壱馬「ハァ、ハァ、ハァ」






＿＿＿＿＿＿ピンポーン



臣「はい」


＿＿＿＿＿＿ガチャ



ゆっくり呼吸を整えて、インターホンを鳴らすと開くドア



壱馬「こ、こんばんは」


自分でもビックリするほど、今まで聞いたことのない小さく震えた声



臣「...........上がれよ、さむいっしょ？」



壱馬「あっありがとうございます」



今から言わないといけない





俺とAのこと


Aが妊娠したこと


そして、今でも俺がAを愛してるということを

大事な人達につく嘘→←辛かったよね

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