一夜だけ一緒に

君と離れてわかること ページ30

_________３ヶ月後_________






壱馬 side






Aと別れて３ヶ月

Aと関係が終わって３ヶ月

Aが妊娠して６ヶ月




未だに未練たらたらの俺



Aが俺と別れた後に泣いてたのも、ホントは知ってる


それなのに、ちょっとイラッてきた俺は流れで別れた


追いかけなかった


違う、追いかけちゃいけない気がした





本当は別れたくなかった



Aが妊娠してるなんて、知らなかったらよかったのに




それなら、どんなにひどい振り方でもよかった



ただ、Aだけが心に残ればそれだけでよかった


でも、Aの真実を知った俺に残ったのは"罪悪感"




それもそれで、もっと俺を責めてくれた方がよかった

壱馬のせいだからって、殺す勢いで責めてくれてもよかったのに









愛ってなんやろう




これを最近ずっと考えてる俺


Aがホントに俺を愛してたかもわからなくなってきた



もしかしたら、俺だけが夢中だった、ただの"恋"かもしれない




もう目の前が真っ暗で、何も見えなくて



自分は生きてるのかさえもわからなくなる




壱馬「......................会いたい」


今願うならこれだけ


Aに会いたい

会って抱き締めてキスして、もう一回やり直そって伝えたい

いや、



"もう一回やり直そ"




は違うかもしれない




俺とAは元々浮気関係だった訳だし


一瞬だけ、恋人と言い合った時もあったけど









あぁ、今更後悔したって、遅いのに




けして結ばれることのない俺らが出会ったことは奇跡かもしれない


欲張り過ぎたんだ








最後には歯止めが効かなくなった愛



異常に狂った愛









俺らの愛は、こんな、沼にはまったような愛だった

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