月末の彼氏

月末の月始め ページ4

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今日は月の最後の日




私が１ヶ月で一番嫌いな日






壱馬「じゃあ、また来月」


『........うん、またね』




だって、こうやってまた壱馬とただのクラスメートに戻る前日だから


この瞬間、この壱馬と別れる瞬間が一番嫌だ






私はそれが嫌で嫌でたまらないのに、壱馬はいたって普通の表情



先月だって、先々月だってそうだった






まるで私のことなんて眼中になくて、ただのそこら辺の女ってレベルの相手みたいな






壱馬を見送ってから部屋に戻ると視界に入ってくるのはぐっちゃぐちゃのベット

それに、行為のときに使うゴム





恋人になった初日と、別れる前日にそういうことをすることになってる



それだけ見ればただのセ フレ



実際、壱馬にとって私はそうかもしれない

けど、私はちゃんと月の最後だけでも付き合ってるつもり


幸せなつもり








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私は、壱馬が好き

壱馬は、私を好きじゃない




いわゆる片想い


中学生がするような可愛らしい恋ではない、訳ありの恋




可笑しいよね、壱馬は私を特別好きな訳じゃないのに付き合ってる

付き合ってるのに、片想い




そんなこと考えてる頭の中は複雑




そんな風にしてるのも壱馬



あまり泣かない私が泣く原因も壱馬



恋してることが辛いと思うのも壱馬







それでも好きだから、二人でいたいから、









偽った笑顔で貴方を見送る

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