思い出話 ページ40
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『あ、』
壱馬「あ、って(笑)お疲れ」
『あ、お疲れ、です』
なんか今の会話の流れ、前もしたことあるなぁって、思い出してちょっと微笑ましくなった
壱馬「佐藤、これあげる」
『えっ？いちごオレ？』
壱馬「え、待って｡佐藤いちごオレ持ってんじゃん(笑)」
『あ、でもありがとう｡いちごオレ、好きだから』
壱馬「知ってる(笑)」
『でも私何もあげるものないよ？』
壱馬「まあ、これから佐藤に任せちゃうし(笑)最後だし」
.....最後、か
わかってたつもりなのに、
最後って川村くんに言われるのは少し悲しい
今思えば、最初の頃とはまるで違う私
最初は人気者の川村くんと同じ委員会が嫌だった
私なんかに構う川村くんが嫌だった
でも、
いつしか川村くんの全てにハマり過ぎてた
川村くんを好きになってた
関わらないはずだった4つ前の席の川村くん
同じ委員会になったときは周りの子に何か言われるんじゃないかって怖かった
それが嫌で、また苦笑い
それでも川村くんは優しくて
遊びに誘われても「佐藤が大変だから」って断る川村くん
「いいじゃん」なんて言う人たちにまた私を庇ってくれた
私が放課後カラオケに誘われても笑顔で見送ってくれた
どんなに自分が誘われても断る川村くんに罪悪感を感じた
前髪を上げたときは「かわいい」って褒めてくれた
でもメイクのときはちょっと素っ気なかった
川村くんが好きだと気づいたときは苦しくて
でもキュンキュンして
初めて一緒に帰ったときはすごくドキドキした
川村くんの手が私に触れた瞬間に固まってしまう体が川村くんが好きだと感じた
ヘアピンを抜かれたときは頭が真っ白になった
川村くんに嫌われたと勘違いして、涙が溢れた
でも結局は川村くんは優しかった
「目、閉じてみる？」そう聞かれたときはもう心臓が止まるかと思った
そんな川村くんは本当にヒーローみたいだった
優しい嘘で私を助けてくれた
でもその嘘が私を苦しめた
嘘は嘘でも全く違う私と川村くんの嘘に心を痛めた
やっぱり川村くんとは正反対なんだと思い知らされた
それでまた泣いて
そんなとき貰ったのがこのいちごオレだった
甘くて美味しいいちごオレ
川村くんと過ごせる放課後が少ししかないことを知ったときは衝撃だった
悲しかった
水曜日、木曜日と、１日づつ今日に近づくに連れて辛くなった
もちろん木曜日の昨日だって
昨日はいたずらっぽく笑う川村くんがすごく好きだと思った
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ぴーゆい(プロフ) - アノアノさん» ありがとうございます！実は放課後図書室を参考にしているんです(^_^) (2020年8月8日 19時) (
レス) id: 0d1949d838 (このIDを非表示/違反報告)
アノアノ(プロフ) - 放課後図書室みたい！ドキドキします！ (2020年6月6日 23時) (レス) id: 1723452b39 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーゆい(プロフ) - せえさん» でもまだあと金曜日がありますからね！更新頑張ります！！ (2019年4月26日 19時) (レス) id: ce51d072e7 (このIDを非表示/違反報告)
せえ - ヤーバイ！！最後の二日間辛いですよ！でもドキドキします！これから楽しみです！ (2019年4月26日 1時) (レス) id: 9ec98cd98a (このIDを非表示/違反報告)
ぴーゆい(プロフ) - ここなさん» よし、頑張ります！ (2019年4月17日 23時) (レス) id: ce51d072e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴーゆい | 作者ホームページ：http://twitter.com/@__Love_Symphony
作成日時：2019年1月3日 16時
