嫌いじゃない ページ27
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川村くんにヘアピンを抜かれたことによってパラパラと落ちてくる前髪。
川村くんはカウンターに頬杖をついて、退屈そうに私を見てる。
壱馬「そろそろ閉めようや、図書室」
何言われるんだろうってビクビクしてたのに、なんだ。そんなことかって、少しホッとする。
『.....カギ、返してくるね』
また逃げ出すように図書室を出て、職員室に入る前に深呼吸する。
声が震えないように深く深く深呼吸する。
『失礼しました。』
無事にカギを返して、下駄箱に行けば川村くんがいる。
ポケットに手を入れて、壁に持たれてる。
『川村くん、さっきの＿＿』
壱馬「一緒に帰るの？」
"さっきのことなんだけど"
そう言おうとしたら、川村くんが言葉を被せて言えない。
それに、昨日誘ってくれたのきとは違って冷たい口調。
「一緒に帰る？」と「一緒に帰るの？」
たった一文字あるかないかなのに、すごく冷たく感じる。
『.....一緒に、帰りたい』
でもここは押しきって、強くなろうって決めた。
壱馬「じゃあ行こ」
『あ、うん』
やっぱり冷たい。素っ気ない。
もしかして、嫌われたのかな？
そもそも最初から嫌いだった？
吉野くんと仲悪いのかな？
だとしたら、私が悪いよね？
川村くんはもう私に呆れてる？
もう、お喋りしてくれない？
どんどんネガティブな発想になっていって、自然と目に涙が浮かぶ。
瞬きをすれば涙が零れて、慌てて目を擦る。
壱馬「何で泣いてんの？」
『だってっ、』
壱馬「どうせ、俺に嫌われたとか思ったんやろ？」
図星で何も言えなくて黙り混む。
こんなんじゃ、YESって言ってるようなもんだよ。
壱馬「大丈夫やって。別に嫌いじゃないし」
まだどこか冷たいけど、言ってることは優しくて。
胸がキュッってなる。
少し怒ってるような川村くんも、いつもの優しい川村くんも。
結局はどっちも川村くん。
だから、私はどんな川村くんでも好き。
改めてそう思う。
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ぴーゆい(プロフ) - アノアノさん» ありがとうございます！実は放課後図書室を参考にしているんです(^_^) (2020年8月8日 19時) (
レス) id: 0d1949d838 (このIDを非表示/違反報告)
アノアノ(プロフ) - 放課後図書室みたい！ドキドキします！ (2020年6月6日 23時) (レス) id: 1723452b39 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーゆい(プロフ) - せえさん» でもまだあと金曜日がありますからね！更新頑張ります！！ (2019年4月26日 19時) (レス) id: ce51d072e7 (このIDを非表示/違反報告)
せえ - ヤーバイ！！最後の二日間辛いですよ！でもドキドキします！これから楽しみです！ (2019年4月26日 1時) (レス) id: 9ec98cd98a (このIDを非表示/違反報告)
ぴーゆい(プロフ) - ここなさん» よし、頑張ります！ (2019年4月17日 23時) (レス) id: ce51d072e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴーゆい | 作者ホームページ：http://twitter.com/@__Love_Symphony
作成日時：2019年1月3日 16時
