ドSの王子様 《川村壱馬》

俺の女 ページ24

Aside




「ちょ、壱馬様、どういうことですか？」



壱『別に。』



「私たち、付き合ってませんよね？」



壱『ああ。』





ああってなによああって、！


完全に慎に勘違いされた...


どうしよう...





壱『なに、あいつのこと好きなの？』



「え、」






私もここはまだはっきりしてない。


確かに慎のことは忘れられなかった。


でも再会したからといってすぐ好きになる訳でもない。





「好きかと言われたら、なんとも言えないですけど...」



壱『でもあいつだろ、お前の夢に出てきてたやつは。』



「え....？」



壱『お前が倒れた時に寝言で言ってた。 待って、行かないでって。』



「嘘....」






まさか壱馬様に聞かれてたなんて....






壱『まだ忘れられないのか。』






そんなの答えられるわけがない。


だって本当のことだから。





壱『....だったら俺が忘れさせてやるよ。』




「え、？」




壱『今日からお前は俺の女な。 あ、お前に拒否権ねえから。』







ちょ、え、まって、どゆこと、？


私が、壱馬様の、彼女...！？


このドS王子の...！？





壱『喜べよ。 俺の彼女になれたんだから。』



「喜ぶもなにもいきなりすぎて...」



壱『細かいことは気にしない。 また今日からよろしくな。 ” A ”。』





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