▼YOU side. ページ23
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自分のとんでもない勘違いで、とんでもなく恥ずかしい思いをしたのが引き金になった。
特別なのは涼太だけって、これでも精一杯分かりやすく気持ちを伝えてみたけどこれじゃだめ。
まだ心の準備も出来ていないまま身体が先に動いて、行こうとする涼太の背中にぎゅっと抱き着いた。
「A？」
『そのまま！…そのままで聞いて？』
回された私の腕に優しく手を添える涼太に、そう伝えると、涼太はうん、と頷いてこちらを見ずにいてくれた。
『軽々しく、言ったんじゃないよ。』
「…うん。」
『あのね、私ね？…ずっと涼太の事特別だって思ってたよ。』
「…うん。」
『メンバーだからとか、双子とか言われてそういう関係だからとか、そういうんじゃなくて、特別だって思ってるの。』
先の事なんて分からない。
もしかしたらごめんって、振られるかもしれない。
前に言ってたように、メンバーとしてしか見られないと思われてる可能性の方が高いのも分かってる。
でも、伝えなきゃ私も先に進めない。
亜嵐くんが教えてくれたように、ちゃんと前を向いていかなきゃ。
『涼太にね、言わなきゃいけないことがあるの。』
「なに？」
『でも、これを聞いてもし涼太が思っている事と違っても、今まで通りにするって、約束してくれる？』
「…ん、分かった。」
顔を見て伝えるのも怖いけど、こうして涼太の表情が分からないまま伝えるのも、怖い。
そしていざ言おうとすると、言葉が出てこない。
好きの二文字が、言い出せない。
涼太の腰に手を回す力だけが強くなってしまうと、涼太はもう一度ゆっくり私の手に自分の手を重ね、何も言わないけど、そうして落ち着かせてくれた。
そのお陰で私は、やっと、一歩踏み出すことができた。
『涼太。』
「ん？」
『私、涼太のことが、…好き。』
「っ…、」
『ずっと、そういう風に見てた。だから、今回も、勘違いして迷惑掛けちゃったかど、涼太が離れていくかもって思ったら、辛くて…。ごめんなさい。』
「…そっか。」
『涼太にとっても難しいかもしれないけどね、…正直に答えてほしいの。』
「分かった。…A、そっち向いてもええ？」
『…うん。』
ついに言ってしまった。
そしてついにこの先のことが決まってしまう。
緊張と不安で震える手を涼太の身体から離すと、涼太はゆっくりこっちを向いた。
でも私は、やっぱり怖くて涼太の顔を見ることが出来なかった。
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emry(プロフ) - こじゃるさん» こじゃるさん、ありがとうございます！亀更新となってしまうこともありましたが、ラストスパート頑張ります！ (2018年5月13日 22時) (
レス) id: ed62ca3d67 (このIDを非表示/違反報告)
こじゃる(プロフ) - 更新ありがとうございます。無事結ばれて良かったです(^^)またまた更新頑張って下さい。 (2018年5月13日 20時) (レス) id: e03f9b276d (このIDを非表示/違反報告)
こじゃる(プロフ) - 更新ありがとうございます。続きが気になって仕方がない(^^)頑張って下さい(●´ω｀●) (2018年5月10日 19時) (レス) id: 27c9203e2a (このIDを非表示/違反報告)
emry(プロフ) - こじゃるさん» こじゃるさん、いつもありがとうございます！お待たせして申し訳ありませんm(_ _)mまた是非楽しんでご覧ください！ (2018年5月9日 0時) (レス) id: ed62ca3d67 (このIDを非表示/違反報告)
emry(プロフ) - Nさん» コメントありがとうございます。更新お待たせいたしました。 (2018年5月9日 0時) (レス) id: ed62ca3d67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：emry | 作成日時：2018年4月5日 22時
