検索窓
今日:3 hit、昨日:16 hit、合計:194,116 hit

見たくなかった顔 ページ34

·



玲於から協力してほしいと言われてから数日経ったある日、いよいよその日がきた。
数名で集まってご飯を食べに行くってだけなんだけど、そこにはAの憧れの人もいるわけで。
別にいいんだけど、なんかちょっとなんて言うか寂しい気持ちになる。




「臣さんもこういう感じなのかな。」

『え、お兄ちゃん?お兄ちゃんがどうかしたの?』

「え?あ、いや。なんでもない(笑)」

『ねえ、今日って誰が来るの?萩花ちゃんもいるんでしょー?』

「うん、来るみたいね。あとはー…誰だろうね。玲於もいるみたいだけど。」

『そっか、なんか楽しみだね!』

「そう、だね。」





Aにみんなでご飯に行くと言ったのは、この前のトレーニングの後。あの日は玲於から話を聞いて、全然集中出来なくて迷惑かけちゃったんだよな。
あれから色々と考えたけど、どうしてなのかはっきりとはしてない。




「ここ、だよな。ちょっと玲於に電話してみる。」

『うん、ありがとう。』




言われた住所の近くでタクシーを降りると目の前にはお洒落な外観の隠れ家的なお店。
玲於に電話をすると、もう中にいるから入ってきてと言われてAと一緒に店に入った。
もう彼はいるのか、そんな事を考えながら。




「あ、いた。あそこだ。」

『あ、本当だ、萩花ちゃんだ!お疲れ様で…、えっ、嘘。』

「…お疲れ様です。初めまして、GENERATIONSの片寄です。」

『あ、あの。初めまして、GENERATIONSの登坂です…。』




もう、来てたのか。萩花さんを見つけると嬉しそうに駆け寄っていったAが急に驚いた様子で立ち止まった。その後をついて行くと、そこにはもう彼の姿が。




「あーやっと来たよ、二人とも。」

『あ、ごめんなさい、遅くなって。』

「いえいえ、初めまして。窪田です。宜しくお願いします!どうぞどうぞ、座ってください。」




丁寧に頭を下げて俺達に挨拶を返してくれて、空いている席に手を差し伸べてくれた。
空いている席というのが、窪田さんの隣か、玲於の隣。
ここはどうするべきなんだろうか。横目で玲於の方を見ると俺に、隣に座れと目で訴えてる。




「…A、そっち座りな。俺こっち座るから。」

『うん。じゃあ、失礼します…。』




そう言って席を指差すと、大人しく彼の隣に腰掛けた。
彼にぶつからないよう縮こまって、緊張すると瞬きが多くなるくせがもう出てる。
それになにより、俺らの前では見せない女の子の顔をしていた。




·

1番落ち着く場所→←封印すると決めた



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (74 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
420人がお気に入り
設定タグ:GENERATIONS , 片寄涼太 , 佐野玲於   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

emry(プロフ) - 結架さん» たくさんのコメントありがとうございます。投稿する前に気付けず、申し訳ありません。助かりました!訂正させていただきますので、今後とも宜しくお願い致します! (2018年3月16日 0時) (レス) id: ed62ca3d67 (このIDを非表示/違反報告)
結架 - こんばんは(*^^*) 沢山の直しを言ってしまいすみませんでした(>_<) (2018年3月15日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
結架 - またまた続けてのコメントですみません(・_・;) 最初のコメントとその次のコメントとまた次の コメントの名前が間違っていました。 琉架ではなく正しくは結架でした。 すみません(>_<) (2018年3月15日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
琉架 - また続けてのコメントですみません...。 思いがけない再会のここの台詞 そう言えば、彼女も○○←名前と涼太とのあの一見を目撃したうちの一人だった。 これ正しくは一件ではないんでしょうか? (2018年3月15日 0時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
琉架 - 続けてのコメントですみません(>_<) 物語読んでいて気が付いたのですが...。 各物語の題名で思いがけない再開これ正しくは 再会ではないんでしょうか? (2018年3月15日 0時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:emry | 作成日時:2017年3月14日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。