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素直にならない罰 ページ32

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多分普通に聞いていられたんじゃない。
あんなことがあって、出来る限り周りに変に思われないように、あいつなりに無理して頑張ってたんだと思う。
それなのにそんな事も気付けないで、なにやってんだよ本当。
けど多分、気付けなかったが故になんだろうけど、ダメージがでかそう。
それがどういう意味でなのかは分かんないけど。
だから俺は気持ちを確認する為に、嘘を吐くことにした。





「じゃあさ、涼太くん。俺に協力してくんない?」

「協力?」

「そうそう。実はさ、俺ちょっと頼まれてて。窪田くんに。」

「なにを?」

「それがさ、窪田くんも気になってるっぽいんだよねー、Aのこと。けど俺がなんかするとあいつ大きなお世話とか絶対言うじゃん。涼太くんの言うことなら素直に聞くし、くっつけんの協力してくんない?」

「それは…、」

「いいじゃん、Aの為だって。俺らでAの恋の為に一役買おうよ。それともなに、涼太くんこそもしかしてAとられんの嫌なの?」

「別にそういうんじゃないけど。…分かったよ。協力、する。」

「じゃあ決まりね。近々飯行こうってなってるから、そん時Aのこと宜しく。」

「ん、分かった。」





ごめん、涼太くん。全部嘘。つーか全然笑えてねえよ?今。
けど素直じゃないし、こうするしかないじゃんね俺。
認めちゃえばいいのに。そうすればどれだけ楽だと思うよ。
俺だって認めてくれた方が楽だっつーの。






「あ、もしもし。お久しぶりっす。あのちょっと今いいっすか?」





本当はあんまこういう事したくないんだけど、どうにか飯の場をセッティングすることができた。
あとは涼太くんがAを上手く誘い出してくれればいいんだけど。
まあ、土壇場になって素直になってくれれば、それはそれでいいんだよなって。




「あれ、みんなは?」

『あー、やっと戻ってきた。裕太くんもトレーニング行っちゃった。涼太も玲於も戻って来ないし、どうしたのかと思って待ってたよ。』

「あ、そうなの。ごめん、ちょっと電話してた。涼太くん戻ってきてないの?」

『うん、戻ってきてないの。そろそろ行かなきゃ龍友くんに怒られちゃうんだけどね、いつまでサボってんだボケーって。』

「なにそれ、真似?下手くそ。」

『うるさいなー。けど本当涼太どこ行ったんだろ。』






ちょっといじめ過ぎたかな。
とりあえず俺らもトレーニング戻んないとなんねえし、Aと一緒にスタジオに戻った。




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設定タグ:GENERATIONS , 片寄涼太 , 佐野玲於   
作品ジャンル:恋愛
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emry(プロフ) - 結架さん» たくさんのコメントありがとうございます。投稿する前に気付けず、申し訳ありません。助かりました!訂正させていただきますので、今後とも宜しくお願い致します! (2018年3月16日 0時) (レス) id: ed62ca3d67 (このIDを非表示/違反報告)
結架 - こんばんは(*^^*) 沢山の直しを言ってしまいすみませんでした(>_<) (2018年3月15日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
結架 - またまた続けてのコメントですみません(・_・;) 最初のコメントとその次のコメントとまた次の コメントの名前が間違っていました。 琉架ではなく正しくは結架でした。 すみません(>_<) (2018年3月15日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
琉架 - また続けてのコメントですみません...。 思いがけない再会のここの台詞 そう言えば、彼女も○○←名前と涼太とのあの一見を目撃したうちの一人だった。 これ正しくは一件ではないんでしょうか? (2018年3月15日 0時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
琉架 - 続けてのコメントですみません(>_<) 物語読んでいて気が付いたのですが...。 各物語の題名で思いがけない再開これ正しくは 再会ではないんでしょうか? (2018年3月15日 0時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:emry | 作成日時:2017年3月14日 21時

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